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175出会いと別れの踏切―改訂版(タツヤ)

 

 カンカンカンカンカン


 けたたましく鳴り響く警報音。

 黄色と黒の縞々模様の遮断桿が遮るその踏切の向こう側に、自分がよく知っている女性の後ろ姿みえた。


 前回は、ここで、もしかして………、と思ったのだろう。けども、今は違う。あの後ろ姿は、もしかしてではない、自分の探していたあの人に間違いない。


 カンカンカンカンカン


 踏切は今なお、けたたましく警報音が響き渡る。


「あの…、」


 声を出した。けども、声は小さかった。その声は踏切のカンカンカンという警報音に消されてしまう。

 けども、もう、昔とは違う。だから、俺はもう一度、大きな声で、いや、大きな声というよりも、もはや、何かにしがみつくかのよう叫んでいたのだろう。もう一度、俺は叫んだ。


「あの!すいません!」


 もう、ないかもしれない。こんなチャンスは二度と訪れないかもしれない。

 それに俺は決心をした。そう思えばこそ、声はまるで金切り声のような叫び声だったかもしれないが、声はおのずと大きくなった。


 踏切を挟んで向こう側にいる女性は左右を見渡すが、すぐに背後に気づいたのか、こちらを振りむこうとした。


 だが、その瞬間、


 ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン


 そこへ勢いをつけて、左から右へと列車が通過する。一両、二両と通過していくが、とてつもなく、その時間が長く感じられる。


 ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン


 最後の車両が通過したと思いきや、次は右から左へと、列車が通過する。


 ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン


 時計で計測したならば、その時間はわずかな時間なのだろう。それは頭でわかっていても、体感する時間はまるで一時間も、二時間も待たされているように感じられる。


 そして……、

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