143感動的な二人の再開(セシリー)
「あっ。」
「あっ。」
あたしは思わず、声が出てしまいました。それは相手も同じようです。
ここで、あたしと、目の前の妖精は、まさかの再会をしてしまったようなのです。
まるでそれは幾千もの季節が巡り、幾億の星が燃え尽きてもなお、二つの魂は互いを探し続けた結果。そして今、時の檻を超え、すべての偶然が必然へと収束した瞬間——それはまさに、奇跡のディスティニーとも呼ぶべき光景。
一体、どれほど待ち望んだことでしょう。
一体、どれほど待たされてきたのでしょう。
無慈悲な時間が二人を引き裂き、果てしない孤独を強いた。それでも、時空の歪みが生んだ一筋の奇跡が、二人をこの場所へと導いたのだ。
これを奇跡と呼ばずして、他に何と呼べるだろう。
運命よ——。
時に、運命とは、これほどまでに残酷で、それほどまでに美しいものなのか。
って、少し感動的にこの出会いを表現して見たのだけど、
「ごみアリエルじゃん!」
「クソセシリーじゃん!」
なんで、あのアリエルがこのノヴァリスの近くにいるわけ!?
ちょっと、ありえなくなくなくない?
「えーと、カクカクシカジカで。。。」
「あぁ、なるほど、あたしはちょうど、ここでイタズラしてたとこ。」
なるほど、あのごみアリエルにもそんなことがあったのですね。へむへむ。
とそこへ、
ガシッ!
首根っこを掴まれて、振り返れば、そこに鬼の形相をした霞という人がいるのです。
「へぇ、ということは、あたしの顔面に汚いパンツを落したのも、あたしのアイスに鳥の〇〇を落したのも、すべてあんたのせいってことね!!!」
「は?パンツはいいとして、アイス??何のこと?」
「そうなのです。全部こいつが仕組んだことなのです。」
「おい、アリエル!貴様!」
「ほお、わかってるでしょうね。。。」
その後、霞、、、もとい、霞様に体をロープでグルグル巻きにされてひどい目にあったのです。
パンツはいいとして、アイスの件はあたしじゃないのです。あれ別の妖精の仕業なんです。
ごみ妖精アリエル、、、適当なことを言いやがって!
しかも、気づけば、人間には見えない魔術を使っていたはずだというのに、アリエルの仲間たちに完全に見られれています。妖精として、何と恥すべきこと。
「へぇ、本当に妖精がいるとはな。」
「噂には聞いたことがあるけれどね。」
「本当にちっちゃいんだな。。。」
しかも、今はノヴァリスの住人となっているベベル、セイイチ、アイリスにも姿を見られてしまったのです。
何と恥すべきこと。そもそも、これも、地下の洞窟で寝ていたはずのアリエルが、なぜか、こんなところにいるのが原因。
もう、ぜ~んぶ、アリエルのせいだ!!
「いい、もうイタズラはしないこと。返事は!」
「。。。」
「返事!!」
「はい、なのです!」
霞に、、、もとい、霞様に散々、怒られました。人生つらいので、意気消沈しながら家に帰ります。
と、家路に帰ろうとしたところで、
ガシッ!
再び、首根っこを掴まれて、振り返れば、そこにタツヤという男がいたのです。
「忘れ物だ。」
といって、男が指さす先には、、、アリエルがいます。
「そこの粗大ごみも一緒に持って帰ってくれ。」
「。。。へっ、あたし?」




