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110大穴の底(タツヤ)

 

 ここはグローリーホールの底。まさか再びこの場所を訪れるとは思ってもなかった。

 まぁ、なんとか無事に辿り着いて何よりだ。

 と、横目で横飛んでいる羽虫を見れば、涙目で頭に大きなタンコブが出来ている。


「こんな可憐な妖精を叩くなんて酷いのです。無事にたどり着いたからOKなのです。」

「良くない!」

「そもそも、朱音のように魔術でふんわりと着地させる予定なのに、二人が勝手に自分から落ちに行ったのです。」

「だったら、最初からそう言え!」


 なんとくだが、ここに来る前から、なんかこうなりそうな予感はしていたんだよな。まさかの的中だ。


 まぁ、それはさておき、再び、グローリーホールの地底に来たんだ。


「霞、こっから、どうするんだ。」

「そうねぇ、朱音さんもいることだし、とりあえず、ベベルゼルドの手紙があったところにでも行ってみる?」

「タツヤ、霞、待つのです。それよりもやることがあるのです。」


 ここに来た目的は、霞のレッドダイヤを持ち帰って億万長者になるという夢に付き合うこと。

 それと、朱音は、ベベルゼルドとかいうやつの跡を追っているとかで、ベベルゼルドの手紙が会った場所に連れていくというのもあるかもしれない。

 他にやることはないはずだが、妖精をそれを制止する。なんとく理由はアレだろうか。


「やるって何だよ。」

「例の城に寄るのです。」

「城って、もう、アイギスもいないし、寄る意味はないだろ?」


 アリエルは、俺の前で、いっちょ前にチっ、チっ、チっと指を振る。


「タツヤ、あの城には宝物庫が眠っているのです。」


 あぁ、そんなことだとなんとなく思ってた。

 そう、あの城には宝物庫がある。

 アリエル曰く、仲間の妖精たちと一緒に、いつも、バンパイヤチャレンジと称しては、アイギスの寝ている頃合い狙っていつも宝物庫を狙っていたそうだ。

 ロクな奴じゃない。

 そして、今、アイギスはいない。。。となれば、宝物庫は取り放題ということだろう。


「前にも宝物庫は寄っただろ。封印の魔術がかけら得れていたし、鍵も何重にもかけられていたぞ。」

「でも、アイギスはいないのです。となれば、封印の魔術は弱まっているのであります。それに、タツヤ、あたしには同志がいるのです。」


 と、アリエルは、霞を振り向く。

 あぁ。なるほど。


「うん、行きましょう!」


 すでに霞は目が$マークになっていてやる気満々だ。


「朱音ちゃんも行くわよね!」

「えっ?まぁ、あたしは、宝物庫とかよくわからないし、どちらでも。。。」

「行くわよね?」

「あたしはベベルを追えれば、それで、、、」

「行くでしょ?」

「はい、行きます。」


 なんだか、かなり強引な感じはする。

 まぁ、別に寄っていったところで何か影響があるわけではない。寄り道のついでにはいいだろう。


「まぁ、別に寄る分には構わないけど。」


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