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088⚫️何かを託して
「ねえ、ガウ・・・魔物もニンゲンも、いつかはこの世を去るの?」
「そうだよ、リンリン。どんな魔王でも、どんな聖人でも、必ず命を終える。これは避けて通れないんだ。」
「ガウも?」
「そりゃあ、そうだ。ましてや、オレは魔王でも聖人でもないしな。」
「なんか、いやだな・・・。」
「そうだな。でもな、みんな何かを託して逝ってるんだ。」
「わたしたちも、何か託していけるかな?」
「もちろん。お前は、もう十分に託してるさ。」
「うふ。ガウだってそうじゃない!」
ふたりは、また海沿いを歩いている。
潮の匂いを含んだ風が、やわらかく頬を撫でる。
きっと、大昔のものたちも、同じ風を感じていたのだろう。
リンリンはそう思っていた。
旅はまだ、続く。




