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085⚫️唇
くそ!何も見えん!
いくらなんでも、こりゃあ、あんまりだ!
せっかく副長らしく、カッコつけて来たんだ。
神様、ちょっとは、俺の気持ちを考えろってんだあ!
・・・あ、すまん、トーマス。うん、大丈夫だ。俺は冷静だ。
そうか、そうだよな。
ボビー、いつも温和で落ち着いているお前らしくないぞ。
オレがいるんだからな。
寂しくはないだろ?
よし、そうだ。それでこそ、副長だ!
行くぞ。
できるさ、オレたち、やったらできる子なんだ。
先輩のあの暴走にだって、ついていったんだから、な!
くっ!マチルダ、やはりこのわたし、バーバラ様が行くべきだったのだ!
トーマス、お前、いつもわたしの後からついてきたではないか!
わたしを置いて行くなど、ゆるせん!
帰ってきたら、右ストレートを食らわしてやらねばならん!
だから、ちゃんと戻れ!戻れ、トーマス・・・。
怒りで震えるバーバラ。
その横で、マチルダはじっと無言で耳を澄ましている。
彼らからの通信がうまく入らない。
その唇は、血が出るほど噛み締められている。




