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083⚫️時よとまれ・・・諦めてはならない
「これはいかん・・。臨界圧の上昇速度が異常だ。伝説級カタストロフへの秒読みが始まっている。」
技術長が、モニターに映る赤い波形を見つめながら低く呻いた。
「現状分析を急げ!各員、死力を尽くして当たれ!」
マチルダの号令と共に、恐怖に縛られていた艦橋の空気は一変した。
観測、解析、予測モデルの更新。
一刻一秒が生存を左右する、文字通りの時間戦だ。
そうか。それほどまでに猶予はないのか。
マチルダは拳を握り、即座に指示を出す。
「司令部へ緊急避難勧告を送れ。最悪の場合、惑星ギャラン全域が生存不能域に堕ちる。」
胸の奥を冷たい氷が走った。だが、彼女はそれを力任せに振り払った。
弱気になるな。考えるんだ。時間を無駄にできん。
諦めることだけは、絶対に許されない!
マチルダが顔を上げた。
その凄まじい気迫に、ブリッジの空気がビリビリと震える。
隣でバーバラが深く頷き、
ボビーもトーマスも、確固たる信頼を込めてマチルダを見つめた。
ユキムラ技術長、アイリも眼差しが燃えている。
そしてサトウ・サケゾウは、極大の緊張を振り払うべく、
手元の消毒用アルコールを一気に煽った。
これは大変、キケンである。絶対にマネしないでね。




