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004●心が躍らんぞ!

「ふ~む。どうやら向こうも、我々と同じ海域を目指しているようだな。」

「マチルダ、これは出来すぎている。おかしい。」

「ゲスト・カーネルのおっしゃるとおりです。わたしも先日、艦隊に囲まれたことには疑問を持っていました。」

「バーバラとボビーのいう事はわかる。つまり、味方側に内通者がいる可能性が高い、ということだな。」マチルダは視線を上げた。

「今後、敵と直接戦闘になることもありうるのだぞ。警戒を怠れん!」

「ええっと、ゲスト・カーネル・・・敵って仰いますが、あなたの国の艦なんですけど。」

「それがどうした、ボビー!わたしに向かってくるものは、全て敵だあ!粉微塵に粉砕してやる!ふぁ、ふぁ、ふぁ~!」

「バーバラ、そう言ってくれるのはありがたいし、頼もしい。だが、できるだけ無用な戦闘は避けたい。第二の‘イスカンダル’、仮称’テレジャート’を見つけ出すことが優先だ。」

「見つけてどうするんだ?破壊か?」

「違う。起動できるなら起動する。できないなら、残された資料やデータをすべて回収する。‘イスカンダル’一つでは状況を覆すには不十分だ。複数の証拠が揃ってこそ、民衆を納得させて構造を変えられる。」

「ふ~む・・・命がけという割には、なんか心が躍らんなあ・・・。」


‘ユキカゼ’の’圧縮水流推進機関’は無音といってよい。

だからこそ、自分の脈動が大きく聞こえる。

クルーたちは、互いの鼓動が聞こえるような錯覚の中、進路を取り続ける。


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