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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

鏡の理

作者:嘉村ゆう
最新エピソード掲載日:2026/06/06
 中学二年の平子正二には、いつも「お兄ちゃん」がいた。優しくて、頼れて、自分より少しだけ年上の、たった一人の兄。父が母を怒鳴る夜も、母が一人で泣く夜も、兄はいつだって、半歩うしろを歩いてくれていた。

 ある冬の朝、父が階段下で死んでいた。事故として処理された父の死から数か月、母が書き置きも残さず、黙って家を出ていく。

 失踪届を受けて現れたのは、妻を病で亡くしたばかりの長嶋警部だった。父の死の捜査に違和感を抱いていた彼とともに、僕は母の故郷・長崎へ向かう。

 母の実家で語られた、ひとつの真実。
 兄の名前は、母がかつて長崎で失った、生まれてこなかった子の名前だった──。

 抑え込み続けた中学生が辿る、ひとつの罪と、ひとつの理(ことわり)。
 心理ミステリー、約七万字。
プロローグ
2026/06/04 09:13
幕間1 呼び声
2026/06/05 19:00
第1章 半歩うしろ
2026/06/06 19:00
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