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人魔探偵  作者: 葛葉龍玄
デーモニア

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探偵、悪魔合体を見る

「今だ!1人も逃がすな!」

 各地で軍隊が施設になだれ込む。

 しかし、事前にその情報を耳にしていたデーモニアの魔物たちは慌てることなく対処する。

 さらに、魔物だけではなく、自分たちで作り出したキメラとも言える魔獣を意のままに操り、軍と衝突した。

 数の上ではデーモニアが圧倒していたが、指揮力、装備の面では軍が圧倒的だった。

──自分たちの国を作る。

 迫害され、虐待され、差別され、攻撃され、仲間を殺された。

 そんなことがない国を作りたい。それが彼等の目指す所だった。

 そのためには、魔界全体を巻き込む必要があった。

 魔界側としては秘境の多い南米を拠点に、魔獣の開発を行い、虎視眈々とその機会を伺っていた。

 そろそろか。そう思っていた矢先のトカロフ流出事件。

 そして2週間ほどで軍と激突するハメになった。

 しかし、ここで引き下がれば自分たちの国を作れなど夢のまた夢。

 逆に軍を壊滅できたなら、大きな一歩を踏み出すことができる。

 デーモニアの魔物や人たちも必死に抵抗していた。


「たった2週間でここまで追い詰められるとは……」

 マルコキアスは、猛と対峙してわかった。元凶はコイツだ、と。 

 何らかの形でトカロフと接触し、その正体を突き止めデーモニアのことまであぶり出した。

「人間めっ!!」

 マルコキアスの爪と猛のハリセンが唸りをあげて激突する。

 砕けたのはマルコキアス爪。対する猛には傷一つない。

|(死)

 1文字が頭をよぎる。

 しかしマルコキアスは怯まない。

 それは今まで共に戦い、目的のために殉死していった仲間のためでもあった。

「命を弄んだお前の罪を償え!」

 身体と魂の遺伝子操作。

 実験の過程で死んだであろう罪なき命。その魂が猛に呼びかけるのだ。

『仲間の無念を晴らしてほしい』と。

 お互いに負けられない戦いだが、いかんせん実力が違いすぎた。

「サテュロス、バルバトス!」

 見れば他の2柱の悪魔たちも追い込まれていた。

 こうなれば、策はあと一つしかない。

 3柱悪魔合体。

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