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人魔探偵  作者: 葛葉龍玄
害獣駆除

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43/59

探偵、害獣駆除をする

 ある日、魔界から舞い込んだ依頼。

 市街地に大量にでるという害獣駆除だった。

 なんでも、今年にはいって大量発生したらしい。

「こういう仕事こそ軍がやるべきじゃないか?」 

 かなり強力な害獣で、一般市民の魔物では駆除するのが難しく、戦闘が得意な者しか退治できないらしい。

「せっかくの依頼なんですから、良いじゃないですか」

 今回の依頼料は定額ではなく、駆除した害獣の数によって決まるらしい。

 その分お給料が出る美月はホクホク顔だ。

「まぁ、仕事になればな」

 こうして、猛と美月は魔界の街から程なく離れた山の中に分け入って行った。


「なるほどなぁ」

 山に入って理解する。

 街からそう離れていない山だと言うのに、害獣とわんさか出くわす。

「でも、群れをなしてる感じじゃないですね」

 そう。

 今回の依頼の肝は、相手の生態がわからないことだ。

 群れを成すのか、単体で暮らしているのか、どんな理由があって街まで出てきたのか。

「せめてその辺の情報はほしいよなっ、と」

 迫りくる害獣を一頭倒し、その証として立派な牙を持ち帰る。

「何ていう名前の害獣何でしょう?」

 生き物を殺す事に少し抵抗を覚えながらも、仕事のためと思い、魔力銃の引き金を弾く。

「依頼主からはなにも情報がないな。今田所のオッサンに調べてもらってる。そのうち式神が飛んでくるだろう」

 山に入ってすでに32頭退治している。

「荷物もまんぱんだし、一度帰りましょうか」

 そう言って牙だらけのリュックサックを見る。

「あぁ、そうだな」

 猛も頷いて、一度街に戻ることにした。


「いやぁ、すごい量ですね……」

 依頼主の所に牙を渡しに行くと、さすがに驚かれた。

「これは一体どんな害獣なんですか?」

「我々にもよくわかっておらず、恐らく新種かと……」

 そんなことがあるのだろうか。

「いきなり新種が湧いて出たとでも? 近縁種くらいいるでしょう」

「それが、色々調べた所、どうしても近縁にいる種すら見つけられず、ほとほと困ってるんですよ……」


 




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