探偵、遭遇する
次の日。
世界中にある人気アトラクラクションテーマパーク。
「デストピアランド」
みみっちーラビットやミニマムラビット、ドナテルロバードなど様々な人気キャラが勢揃いした1大遊園地だ。
「別の国に来たみたい……」
アリアがそういうのも無理はない。
日本では見られない魔界の町並みが見事に再現されている。
平日でもアトラクションに乗るには長蛇の列に並ばなければならない。
「俺も初めて来たけど、すごいな……」
魔界には何回か行ったことのある猛だが、ここまで再現度が高いとは思わなかった。
ふっ、とアリアの姿が揺らぐ。残りの時間はあまり残されていないのかも知れない。
「猛さん! あれ乗りたいです!」
簡単に言えばジェットコースターだが、最後の急落下の時に写真を撮られるのが有名だ。
「い、いや。俺は高いのとか苦手だし……」
「だ〜め! です!」
手を引かれ、問答無用でつれていかれる。
アリアより叫びまくる猛を尻目に、アリアは屈託のない笑顔を浮かべる。
写真を受け取り、ご満悦のアリア。
だが、その時。不意に次元が歪み他の人間や魔物たちの世界から隔離される。
「猛さん、これ……」
人間よりも嗅覚、聴覚共に優れた彼女はすぐに異変に気が付いた。
魔物。
なぜこんな所に、このタイミングで現れたのか。
猛には心当たりがありそうだが、アリアは戸惑うばかりだ。「下がってろ、アリア」
親しげな声から一転。猛の声に怒気がこもる。
「ニエ……」
まるでバスの車体のような肉体に、六本対になる足が生え、身体の中にはいくつもの死体が散乱していた。
「死喰いの歯車」
ポツリと猛が呟く。
有無を言わさずこちらに突っ込んでくるその姿はまさに止まることを知らない暴走車だ。
「た、猛さんっ! 逃げなきゃ!」




