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人魔探偵  作者: 葛葉龍玄
魔界の女子校

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38/59

探偵助手、話を聞く

「実はね、変な男に付きまとわれてるのよ」

 クルルが言うには、婚約者の1人なのだそうだが、半ばストーカーになりつつあるらしい。

「うちの護衛が出張ると、家柄間での揉め事に発展する可能性があるの」

「貴族というのも大変なんですね」

 確かに両家に確執をもたらすのはよろしくない。

 とは言え女子校という空間にいる間は安全だろう。

 そう思っていた。 

 というのも、美月は視線を感じたからだ。

|(なに、この違和感。ただ見られてるだけじゃない)

 この感じは、田所が情報収集に使う式神に似ていた。

「それでも、誰かに監視されてますね」

「本当? そんなことまでわかるのね!」

 クルルは感心したように美月を見る。

 元々視力がいい上に、猛の元、修行を積み、感覚は研ぎ澄まされていた。

「これを持っていて下さい」

 美月が取り出したのは守りの呪符。

「コレを持っていれば、相手の式神から感知できなくなります」

 田所から渡され、美月の仕事のジャマにならないように、と渡されたものだ。

 田所の国家レベルの情報収集屋でない限り、式神は通用しないだろう。

「そんなものまであるのね。準備がいいわ」

 クルルはそれを大事そうに懐へしまう。

「詳しい話を聞かせて頂きたいのですが……」

「いいよ。あ、でももうすぐ授業始まるから、昼休みにでも話すね」

 ふたりは駆け足で教室に入った


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