探偵、罠大成功
「た、隊長……」
「やはりか……。だから油断するなと言ったんだ」
そう言って4人の術を解く。
「お前らは先に帰ってろ。邪魔だ」
「は、はい……」
あのあの三番隊の隊員がこうもやられるとは。
クレアは鋭い目で見ていた。
また美月は、相手が猛だと分かっているので、猛のことを見直したりしている。
「敵は強いだけじゃない。こういった小賢しい手を使うのも得意だ」
命が二人に忠告する。
「まぁ暇だし、付き合ったげるわよ」
「私も勉強したいです」
それでも付いて来ようとする二人を鼻で笑い、先に進む命。
行く道には、同じように複数の罠が仕掛けられている。
「ふぅ〜」
命が葉巻を吸い、ゆっくりと煙を吐き出す。
吐き出された煙は意思を持っているかのように動き、罠を的確に見抜いていく。
命にとって、この葉巻はたんなる嗜好品ではなく、立派な魔道具なのだ。
「すごい……。あの罠が勝手に解除されてく……」
その見事な手腕に、美月が感嘆の声をあげる。
少なくとも自分にはなんとかなる代物でないことは確かだ。
「で、この先になにがあるの? 何もわからないのに三番隊の隊長が出てくることなんかないわよね?」
クレアは退屈そうに尋ねる。
「この先にいるのは恐らくゴーゴンだろう」
ゴーゴン。
余りにも有名すぎるが、だからこそ危険な相手だ。
蛇の頭髪を持ち、見たものを石に変えることができる恐ろしい魔物だ。
「とはいえ、自分のレベルより高い相手には石化は効かない」
そして、三番隊の隊員ならこのダンジョンレベルのゴーゴンなら簡単に倒せる。
だからこそ、民間企業や個人事業主に先をこされる訳にはいかなかったのだが……。
「どっかの誰かさんが先に行っちゃった訳だ。ゴーゴンのレベルより低いかも知れないのに」
「そういうことだ」




