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人魔探偵  作者: 葛葉龍玄
異世界ダンジョン

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31/59

探偵、戦闘不能にさせる

 罠にかかった感触が伝わる。

「やはり何者かがこちらに向かってますね。」

 猛は確信を持って言った。

 この先に何があるか分かっているのかと思うほど、迷いのない足取りだ。

「皆さんはこの先に何があるのか、わかってるのですか?」

「いえ、分かってないですが、その集団は分かってるかも知れませんね」

 猛の感触としては、かなりの手練。戦闘になったら、このメンバーでは勝てないだろう。

 だが、時間稼ぎくらいなら。

 それくらいの相手だった。

 そして、それに該当するのは……。

 土御門の三番隊だ。

 ならば、猛も気を引き締めて罠を掛けないといけない。

「篝さん、どうかしましたか?」

「いや、相手がかなりの強敵っぽいですからね。気合を入れ直してたところです」

 最悪、自分が戦うことになるな、と思いながら彼らについていく。

 

 三番隊のメンバーは四苦八苦していた。

 とにかく裏をかく罠が多いのだ。

 それでも先に進むその先に、1人の男がいた。

 篝猛、その人だ。

「これ以上は罠だけじゃ難しいと思ってな」

 そう言い、格闘の構えを取る。

 三番隊の4人も咄嗟に構えた。

「我願い請うは……」

 猛が技の詠唱をはじめた瞬間。

「発っ!」

 一言で4人は技を発動する。

 それが退魔師としてのレベルの違いだ。

 猛に放たれた魔法は威嚇程度の攻撃魔法。

 しかし猛はそれを読んでいたのか、動じることなく呪文を唱え続ける。

 戦いの数場は猛のほうが上。

 相手の方が格上でも、本気でないことをわかっているのだ。

「今ここに光の翼を捧げん!」

 目眩まし。

 三番隊の4人はそれを予測していたのだろう。 

 目を背け、閃光を遮る。

 眩しい光が収まると、4人は猛を抑え込もうと一歩を踏み出す。

「バーカバーカ!」

 その一歩が致命的だった。

 足元には土蜘蛛の糸が張り巡らされていた。

「ぐあ!?」

「くそっ!!」

 隊員二名か罠に引っかかる。

 これでしばらくは動けないはず。

 土蜘蛛の糸は粘着性に優れ、退魔力にも強い抵抗がある。

「めんどくさい奴だ! 仕方ない、民間人とはいえ少し眠って……っ!?」

 その瞬間、するりと猛が2人の間に割って入る。

 すると、猛の姿が膨らみ、破裂した。

 これは実体を持った幻。

 霊力を高濃度に圧縮し、そこにいるように見せかけていただけだ。

「……!!」

 声も発することができず、2人の身体が硬直し、動けなくなってしまった。

 猛が霊力に込めたのは麻痺の効果。

 その効果は抜群で、見事にその役割を果たした。

 こうして最強と呼ばれている第三番隊は4人全員戦闘不能に追い込まれたのだった。

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