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激おこタリスマン

☆トール・エアリス

☆種族 ヒューマン(男)21才«new»

☆職業 冒険者(ランクB)«new»

☆加護 運命神の加護

☆所持スキル 【剣使い】«new»


☆【剣使い】«new»

☆等級 A

☆LV 24

☆剣を扱う時に常時発動




「 おい、トール 、、お前これどういう事だ?」


目のまえの執務机で、冒険者ギルド西門街支部長のタリスマンくんがめっちゃ睨んでくる。

腹から出て、ちょっとドスの効いた声は、威圧感マシマシだよね。

さすが元軍人。


「お前ついこの前の計測で【両手剣】LV19だったよな!? 」


やー、そう言われましてもねぇ。

てかよく覚えとんな。。

まあ加護? なんすかねぇ??


「こっちが聞いてんだよッ  そもそも【両手剣】がクラスアップするなんて、聞いたことねえ!」


素が出てますよー、タリスマンくん。

だって鑑定板でそう出てるんだから仕方ないやん。


「百歩譲ってアップしたとしても、 なんだこのLV24って! これ、【両手剣】のLV引き継いでんじゃないだろうな?」


まあタリスマンくんの言う通り。

スキル【両手剣】は、軍に入隊して1年もロングソードを使ってれば高確率で生えてくるごくごくありふれたスキルだ。

ありふれたモノが故か、そこからの派生は無いと言われている。


対して【剣使い】は血統系のスキルで、通常は親からの遺伝によるものとされているからな。

頑張ってたら生えてくるもんではない認識だ。

で、そこからスタートして血の滲むような鍛錬を経て上位のスキル【剣豪】へとクラスアップするわけだな。

で、普通はクラスアップするとLVはまた1からだ。


とはいえ、ヒト種の寿命を考えるとそこまで到達するのもかなり難しい。

普通の才能なら【剣使い】LV30くらいで寿命を迎えるらしい。


ちなみにスキルのクラスアップLVは、『このスキルはLVいくつで次のスキル』なんていうのは無いらしい。 場合によってマチマチだ。


そんな訳で、タリスマンくんが怒ろうと納得できなかろうと、知ったこっちゃないのである。

トールさんは、開き直って押し通すことにした。


「 いやー、何か最近調子いいな、とは思ってたんですけどねぇ」


そー、まさかねえ? クラスアップしてるなんて、鑑定版で見ないと判らないもんなあ。。

うん、判んなかったなーーーー。


「  ・おまえッ、 この 」


異世界に来てから、このぐぬぬぬ、ってのよく見るなあ。

ホントにあるんだな。


「     、、まあ、 まあっいいッ!  他に

まだ何か無いだろうなっ!?」


いやー、鑑定板に出てないんだから、無いんじゃないですかねーー?

トールさん、判りませーん。






あー、コワかった。

やっぱ戦場帰りは、迫力がちがうなあ。


「 お部屋の外まで、まる聞こえでしたよ 」


受付嬢のライアさんが、ちょっと呆れた顔を向けてきた。

そーだねー。怖いおじさんが怒鳴ってたよねー。


まあ、スキルのことは遅かれ早かれバレることなので、早めに済ませておかないと、ね。

しかし相変わらず鑑定板には一部情報が出てこないんだよな。不思議。

コレって神?が伏せておきたい情報なんかね?


「すみません、でも私にも報告義務があるので、」


ああ、や。

いーのいーの。ライアさんは悪くないから。


「 でも確かにトールさん、加護が付いてから少し変わったような気がします。 、あ、勿論良い意味で、ですよ?」


あら、やっぱり?

まあ中身が変わってるからね。

トール氏はホントどうしちゃってんのか。。

コレ考えると、何か複雑な気持ちになるよな。


「 あ、別件ですけど、 トールさんあての斡旋依頼が来てますよ? 、て、あれ? 新規昇級の方って、来期から斡旋が始まるんじゃなかったかしら」


あれ、切り替え早ッ。


言いながらも、カウンターの上に一枚の用紙を出してこちらに向けてくれた。



A級とB級冒険者には、ギルド本部から出される『斡旋依頼』というのを毎月1件以上クリアする義務がある。

これは国際的な身分保障の引き替え対価という意味合いが強いルールだ。


ライアさんの言う『来期』ってのは、あと約一ヶ月後の事。 この世界は日本の7月にあたる月で新年に切り替わる。

感覚としては、年末に昇級試験やって年が明けたら諸々適用していく、って感じだな。


そもそも斡旋依頼とは。


まあ簡単に言っちゃえば貴族や軍、行政からの半ば強制的な依頼(ムチャ振り)を、信頼のおける冒険者をギルドが選別して割り振る依頼 、というところかな。


この手の依頼を野放しにしていると、どんどん冒険者にとって不利益が生じるので、力のあるギルド本部がある程度条件などを折衝をしたりして調整してから割り振るようにした結果の、制度だ。



で、今回のこの斡旋依頼。

依頼の振り出し元は、、 商業ギルド?


「 、【迷いの森】のエリアボス調査、 ですね」


なるほどね。。

【迷いの森】のアラクネからドロップするスパイダーシルクは、他のエリアからは手に入らないある意味リオレの特産品だからな。

エリアに出現する魔物がワンランク手強くなった今の状況のせいでC級以下のパーティが入りづらくなってるらしい。 で、当然スパイダーシルクの納品が少なくなって、流通が滞れば商売あがったりな業種も出てくるわな。


でもこれ、通常の依頼で、良くね?


「トールさん、多分これゼクスさんが絡んでるんではないでしょうか 」


んん? そーなの?


「年明けの斡旋を受けないでいいように、とか 」


あのオッサンがそんな気を使う?

典型的な昭和ブラック上司だよ??


「 だって昇級も殆どゼクスさんの命令だったでしょ? あの方、こういう根回し得意技ですから」


あー、優しさでなくて、ナニかウラがあるってコトか。。

うーん、あり得る。 

さすがライアさん。読みが鋭いぜ。


てかコレ受けないとどうなる?


「 え? トールさん、ケンカ売る気ですか?」


・・・だよ、ねーーー(泣)

まあ、あくまで調査であって、討伐でないからな。

シュピネ・ケーニギンだっけ?

カミーユさん達がシュピーゲルのドロップ品を納めてるはずだから、そこまではギルドも把握しとるはずだけど。

その上位の存在と名前を知ってるのは、まだトールさんだけだしな。

シュピーゲルは確かに見え辛いけど、気配察知には引っかかるし攻撃も単調だ。

幾分かはイージーモードでは、ある。


ただ、問題はウーバイくんが年末年始と祭祀教のイベントで忙しそうなんだよな。

ソロじゃ、ダメだよね?


「 たぶん怒られると思いますよ ? 」


まあ、そりゃあそうだよね。。

とりあえず、、  ウーバイくんに聞いてみるよ。



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