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検証、検証♪

はい、やって来ました【西の渓谷】。

今回はね、ソロですね。なんか久しぶりな気がするなあ。

何かを検証したりするのにちょうどいいのが、この

【西の渓谷】なんだよね。



☆【気化】

☆等級 SSS+++

☆LV 16

☆全ての物・事象・魔物・生体を気体に変える事が可能 呼吸を止められる間は自分も気化可能

・・・正直に言うよ? ボク長年神やってるけど、ヒューマンで身体変化できるのキミしか見たことないからね?



おお、よかった。 、のかな。

とりあえず前回見た時からは、変化無しだった。


とはいえ、この『自分も気化可能』。

これ、ちょっと怖いよな。  自分を気化するってどういうコトよ?


いや室内で一応は試してみたのよ? 

怖いから指先だけ、ね。

で、まあ普通に気化できて普通に戻せたんだよ。

息を止めて、【気化】。

息を吐いたら解除。簡単。


痛いとか痺れるとか感覚が無くなるとか、そーいうの一切なし。  息止めるから苦しいだけ。


気化した指先は、ちょっと輪郭がボヤけた感じ。

例えば植物とか動物、魔物なんかを気化したのと比べると随分シャッキリとしてる。吹けば飛ぶとか棒っきれで切断できるなんてのも、ない。

ただ風や棒が通り抜けるだけだ。


単純に固体だった指先が気体に変わった感じ。

もちろん、意思通りに動かすこともできた。

関節はもちろんだけど、薄くしたり広げたり伸ばしたり。わりと自由自在。

そんなには息を止められないから長い時間は試してないけど、時間制限みたいなものもなさそうだ。


不思議(いまさら笑)な事に手袋ごと気化しても手袋を含めて自分の体と同じように気体化できちゃう。

ちなみに手に持ったフォークは、物体の気化と同じように吹けば飛び散って元には戻らなかったから、条件は『身に着けている事』みたいだな。

なんともご都合がよろしくて、異世界あるあるだ。



で、屋外だよね。

風は、、今はそよ風程度だけど、足元の草とか灌木とか【気化】して放置すると、飛んでっちゃうくらい。


うーーーー、どきどきすんなーー。

飛び散っちゃったら、どうしよう。。


ええい、ままよっ!! 【気化】っ!




・・・・・。


おお、 風を受けても、飛ばんね。

抜けていってる感覚は、あるけどね。

自分の身体を【気化】した時は、自分以外を【気化】した時よりしっかりとまとまってる感じだな。

視野も普段通り。足裏の感覚、肌の感覚、嗅覚、聴覚も、 、問題ないな。

これ、自分の意思でやってるのとそうでないのとの違いだったりするのかな、。

検証しようがないけど。


歩いて、、みても、 、いつもと感覚一緒。

あ、いや。 ちょっとフワフワするかな??

体重がかかってない感覚だな。


【無限収納】から日本刀を出して握る、のも問題なし、か。


試しに空いてる方の腕を、みょーーーーんと、伸ばして、え。

あ、握れるな。

離れた所の木の幹を握ってみても、ちゃんと握った固定感を感じる。

ただ、あんまり遠いと薄くなるからか、力が入んない感じだな。

あと、軽いからだろうな。ちょっと風で流される。

実戦で使えそうな手応えは、ないな。




ぶはっ、

あーしんど。

呼吸を戻したら、一気に体重の重さを感じる。


( おぬしよ、 何を面白そうな事をやっておるのじゃ?)


ん?

いや、スキルレベルが上がって出来る事が増えたもんで、その検証だよ。


( 今、おぬしの存在感が、 というか魔素の濃度が物凄く希薄になっておったぞえ? )


あ、そーなの?

なんせ魔素なんてものを全く実感できてないからよく分からんが、自分を【気化】したらそうなるみたいだね。


( そうよの、 その間は妾とおぬしのパスも途絶える 一瞬おぬしが死におったかと思うたぞ笑)


いや、笑て。

ちなみにトールさんが死んだりしたら、キミはどうなるのかな?


( ん? 別にどうにもならんぞえ? 既に移動手段も確立できておるしの )


腰のナイフがブルりと震えると、下げ緒がスルスル解けてその場にフワフワ浮かびあがる。

 

おお、凄いなコレ。

効果音次第では【呪われたナイフ】感が半端ない。


(まあおぬしという魔素タンクが無くなると、次を早く探さぬと干からびてしまうかも知れんがの)


・・・魔素タンク。。

ひどい、アタシの魔素だけが目当てだったのねっ!


なんて、破局を迎えた貢ぎ女みたいな冗談はさておき。 とはいえまあそうだよな。

イヌじゃないんだし、飼われた恩なんて感じないなんて話はよくありそうなもんだ。


( ・・おぬし、人生観が幾らか荒んでおるの、)


そりゃあさ。

朝起きていきなり異世界に飛ばされててみ?

それに比べりゃ、些細な事やろ。


フワフワ浮いてたナイフが、再びスルスルと腰のベルトに戻ってくる。

起用だなー。 どうなってんの?コレ。


( 妾はそこまで不恩知ではないぞえ? おぬしのお陰で随分と養生もできておるし、の)


あー、復活ね。

いま、どんな感じなのさ?


( おお、そうよのぉ、 あと残り邪竜一体分くらいかの? )


あー。邪竜ね。

いや、いやいやいやいやッ。

何やねん邪竜てっ!

竜ってだけでもかなりヤバいのに、その上に邪なんなんてくっついとったら、勝てるわけないわっ。


(くつくつくつ、、 まあおぬしなら何とでもなると思うがの、)


あ、【気化】か。

たしかに。

でもまあ、邪竜とかそうそう出くわすもんでもないけどな。 神話のお伽噺だろ。


あ、これ。  フラグ立った?


因みにこの世界。

竜は、わりと居る。

感覚的には、  、、数十年に一度の大震災みたいなもんか。

そこらに居る魔物なんかとは別枠扱いで、どちらかと言えば『竜災害』として認定されているレベル。

なんせ出現したらリオレくらいの規模の街でも、ゴッソリと地図から消えるらしい。

その国のS級冒険者クラスの戦力が複数であたってようやく討伐できるレベルだそうな。




これも地震に例えやすいけど、竜は出現しやすい所と滅多に出ない所がある。


竜とて魔物の一種ではあるので、魔素は必須だ。

それもそこらの魔物の比ではない大量の魔素が。

だから大きな魔素溜まりに近い所で、かつ餌が豊富な所を好んで住処にするわけだ。


この世界で最も大きな魔素溜まりは何処か、といえば間違いなく『魔凰国領』だ。

なので竜の被害を最も強く受けている国は、『魔凰国』という事だな。

そんな災害レベルの竜と定期的にバチバチやり合うのが魔族の連中なわけで、そりゃあ強くもなるわ。


この元魔王、これも伝説みたいな話になっとるけども、その竜殺しの英雄でもあったりする。


( ふふん、  まあ妾、強いからのぅ )


嘘か誠か、単独で竜を討伐しているらしい。


( あやつら、魔術耐性がやたら高いから厄介なんじゃがのぅ )


ちなみにこのリオレ近郊はもとより、東部領全体でも竜災害が起きた事は、記録上ない。

王国西部でずっと過去に一度だけ竜災害の記録があるだけだ。

災害までいかない程度のは、いくつかあるみたいだけどね。


魔凰国との間にはあと二つ国があって、そこでは偶に魔凰国で討ち漏らしたのが逃げてくるらしい。

まあギルドの講習で習うレベルの事だから、真否は定かではないけどな。


そんな訳で、この元魔王はフラグを立ててくれたわけだけれど、たぶん竜と会敵するなんて事はないからな。

キミの復活は、まだだいぶ後だと思うよ?



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