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第24話:カレーが好きすぎてインドにナーマステイした神7黄色担当が、俺の自作カレーで実家に永住を決意した件

「……もう、これで最後にさせてくれ。海外のマイナーアプリすら、あの19名の包囲網からは逃げられない。俺の精神は完全に限界だ……」

あのハリウッド帰国子女の襲来を経て、俺のライフはついに完全にゼロになっていた。

どこに逃げても捕獲される。こうなったら、世間のコンプライアンスやヤンデレ同盟のレーダーから完全に外れた、超超超マニアックな『エスニック限定・多国籍レンタル彼女アプリ』を使うしかない。

「今度こそ、俺に執着していない異国の普通の女の子と、スパイスの歴史でも語りながら穏やかにお茶をすするんだ……!」

俺は携帯を操作し、プロフィールに【インドからの帰国子女。スパイスを愛する、さわやかな女の子です♪】と書かれた、一番健康的で普通そうなキャストを指名した。

そしてデート当日。スパイスの香りが漂う本格インドカレー屋の個室。

「ナマステーーーッ!! カケル、ついに見つけたわ! さあ、私と一緒に今すぐインドへ旅立ちましょ! ボリウッド映画のセンターは、あなたと私よ!」

「ぶっっっ!!!!????」

ナンを片手に、ド派手なサリーを身にまとって現れたのは、映画『友達100人』の撮影当時、主演の俺と一緒に『神7』の黄色担当として日本中を沸かせ、その後「カレーが好きすぎる」という理由でインドにナーマステイ(ホームステイ)していた生粋の日本人元共演者、黄川田(きかわだ)ココ(仮名)だった。

現在はインド映画界で激震を走らせるトップ女優となった彼女が、なぜか俺のレンタル彼女として個室のテーブルを叩いていた。

「コ、ココ!? なんでレンタル彼女にいるんだよ!? というかナーマステイって何だよ、ホームステイだろ!?」

「細かいことはいいのよ! 私はインドでトップ女優になった。だけど、私の心のチャクラはまだ満たされていない……。なぜなら、世界中のスパイスを巡っても、私の『理想のカレー』に出会えていないからよ!」

「いや、チャクラの話は聞いてないけど」

呆然とする俺。しかし、たまたまこの日のデート前、俺は「料理ができる男はモブモブ同盟とかにモテるらしい」という噂を鵜呑みにして、自宅でスパイスからじっくり煮込んだ自作のカレーをタッパーに入れて持ち歩いていたのだ。

「……あのさ、理想のカレーかどうかは分からないけど、これ、俺が今日作ったカレーなんだけど。食べる?」

「カケルの自作……? いただくわ。モグ……。――っ!?」

カレーを一口食べた瞬間、ココはガタッと立ち上がり、激しく絶句し始めた。

「な、何よこれ……!? スパイスの調合、コク、そして隠し味の圧倒的な優しさ……! これぞ私が一生をかけて探し求めていた、真の理想のカレーだわ! 名付けて『駆は王子様カレー』よ!!」

「いや、変な名前つけないで。ただの家庭用スパイスカレーだから」

「決めたわ! 私はインドでの女優業をすべて辞める! あなたと一緒に、日本でこのカレー屋を開くために、生涯を捧げるわ!」

「なんでそうなるんだよ!! 女優辞めるな!!」

「日本の元共演者たちが『レンタル彼女』っていう最高のスパイスであなたを指名してると聞いたから登録したけど、大正解だったわ! これからは毎週、私がこの『カレー開発』で、あなたを私だけの王子様にしてあげるからね!」

俺の「モテたいがために作った趣味の自作カレー」によって、ボリウッド女優の恋心と食欲のチャクラに爆速で火をつけてしまい、レンタル彼女の指名争奪戦へと、文字通りカレーの香りが漂う破天荒な参戦を決定されるのだった。

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