第16話:勃発、三つ巴のファミレス頂上決戦! 〜モブの反撃〜
映画『友達100人』には、華やかな主役たちの陰で、撮影の合間にいつもお喋りをして気が合っていた「元モブ子役」の5人がいた。
学校の図書館で駆と再会したひより。バイト先の葵先輩と、その親友の美咲。家庭教師だった涼香。そして、勘違いの正義感で突撃してきた正美。
彼女たちは最近、駆のレンタル彼女サイトを通じて偶然の再会を果たし、再び意気投合していた。しかし、同時に強い危機感も抱いていた。
「いい? 私たちが個別に駆くんにアプローチしても、あの重すぎる『古参5人同盟(詩織たち)』や『実家連合』のパワーに押し潰されるだけよ!」
「だったら……私たち元モブ5人で、強固な防衛戦線**【モブモブ同盟】**を組みましょう!」
かくして結成されたモブモブ同盟。当初、古参や実家勢は「元モブごときが調子に乗って」と鼻で笑っていた。
しかし、大誤算が生じる。人間不信で一般人の穏やかな平穏を求める駆にとって、エキセントリックな天才たちよりも、等身大で接してくれるモブモブ同盟の5人の方が、圧倒的に「居心地が良くて心が傾きやすい」という最強のバグが発生したのだ!
「嘘でしょ……駆くんが、あんな地味な女たちといる時だけ、本物の笑顔を見せてる……!?」
焦った古参同盟のリーダー・白雪詩織は、再び大河内家の実家連合、そして新たな驚異であるモブモブ同盟の面々を駅前のファミレスへと呼び出した。
「お集まりいただき感謝するわ、泥棒猫の皆様。これ以上、駆くんのパーソナルスペースを荒らされては困るのよ」
詩織率いる【古参5人】、冴子ママン率いる【実家連合3人】、そして独自の強みで駆の心を掴みかけた【モブモブ同盟5人】。
総勢13名の美少女・美女たちがファミレスの一角に大集結し、駆の所有権を巡る【三つ巴のファミレス頂上決戦】が、今まさに火蓋を切ろうとしていた。
だが、彼女たちはまだ気づいていなかった。そのファミレスの、すぐ隣のボックス席に、**またしても当の本人が座っているという最悪の天文学的確率に。**




