第四百八十五話『いつの間にやら前に出てしまったのにゃん』
第四百八十五話『いつの間にやら前に出てしまったのにゃん』
《んにゃらミーにゃん。またあとで、にゃん》
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『こらああぁぁっ!』
「大体、
上に立つヤツが、
んなもん間違えて、
どうすんのわん?
おかげで、ほら。
下っぱの連中も、
しゅん、とするどころか、
くすくす笑い、って」
《ミーにゃんミーにゃん。おそばに人影にゃんよ》
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『おい。
貴様は誰だ?
どこから入ってきた?』
「——フッシギぃ。
なぁんか、どアタマが、
ぼぉぉっ、
としてるのわん——
んねぇ。
あんた誰なのぉん?
……って」
『うわわぁん!』
「——フッシギぃ。
なぁんか、どアタマが、
すかっ、
と、さわやかなのわん——
あれっ? あれっ?」
きょろきょろ。
「なぁんで?
どうして」
『工場見学』
「と称して、
ミアンと一緒に」
『こそっと、のぞき見』
「なる暗躍に、
没頭していた、
アタシが、よ。
当の」
『のぞき見相手の代表者』
「に堂々と、
ネコ差し指を突きつけて、
文句たらたら、
述べ立ててるのわん?
こんなことって、
あり得ようはずも、
ないのわん。
……ということで、
あり得ようはずも、
ないのなら、
なに食わぬ顔で、
さっさ、と、
とんずら、
するにかぎるのわぁん。
なんとなれば」
『ねぇ、ミアン。
どうするのわん?』
「って聴きたくても、
さっき、かすかに」
『お先に失礼にゃんよ』
「って声が聞こえたもんで」
『んなら、とんずら、
してしまってるのわぁん』
「とみて間違いないもん。
となると、
アタシに残された」
『選択肢』
「は、たった一つしか」
『おい』
《またもや人影から声をかけられたもんで、つづくのにゃん》




