第四百六十七話『とある悲劇にゃん』
第四百六十七話『とある悲劇にゃん』
《にゃあにがあったのにゃん?》
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『おいっ!
聞こえるかぁ!』
ゆっさゆっさ。
「とユさぶっては、
みるものの……。
ヤツめ。
身動きすら、
ままならないようだ。
声も、
どんどん、かすれていくし、
命の鼓動だって、
どんどん、弱くなっていく」
『死ぬな!
死んじゃダメだぁっ!』
しぃぃん。
「くっそぉ。
こっちの声も、
聞こえなくなったかぁ。
一体どうしたら……そうだ!」
《んにゃ。夏は『メロンフロートソーダ水』にゃん!》
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「この木の板にでも書いて」
すらすらすら。
「とまぁこんなもんで」
ばっ!
『死んで、
花見が咲くものかぁっ!』
「あは……」
「笑った?
……のは良かったとして。
別におかしいところなんて、
なにも……あ。
間違えた」
すらすらすら。
「とまぁ確か、
こんなもんだったかと」
ばっ!
『死んで、
花実が咲くものかぁ!』
「……」
にこっ。
ばたっ。
『おいっ!』
ゆっさゆっさ。
「とユさぶっては、
みるものの……。
なぁんの反応も、なし、か。
ちっくしょう。
認めたくなんかない。
認めたくなんかないんだ。
でもぉ!」
『認めざるを得ない』
「のだろうな。
……ヤツは、ヤツは」
『とうとう、逝ってしまった』
「ごめん。
おれ」
『なぁんもできなかった』
「なぁんも……ぐすん」
《んにゃことにゃい。にゃあって笑ってくれたじゃにゃいの》




