第四百六十三話『傷つけたくにゃいのにゃん』
第四百六十三話『傷つけたくにゃいのにゃん』
《ネコ知れず去っていくことこそ、愛情のあかしにゃん》
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「ねぇ、ミクリ」
『アホ力』
「と」
『正直』
「だけがとりえの、
あなたがいうとね。
今のミアンみたいに」
『ついに、
ご自分の名前まで、
忘れてしまわれたのにゃん』
「……なぁんて結論に、
ホントのホント、
達したかどうかは、
また別の話として」
《ミストにゃんったら思いのほか、いいとこついてんのにゃん》
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「思い当たるふしに、
ぴぃぃん、ときて、
真実であろうがあるまいが、
おかまいなしに」
『そうね。それしかないわね』
「とかなんとか、
マジで思いこんでしまう」
『不幸せな末路をたどる』
「のだって」
『なきにしもあらず』
「どころか」
『多分にありそう』
「なのじゃないかしら。
相手があなたと、
親しければ親しいほど、
なおさら。
だから……、
くれぐれも、
注意してちょうだい。
さもないと……そうね。
目に浮かぶわ。
あなたの元から、
ひとり、またひとり、
と離れていく、
家族や友だちの姿が。
ううん」
『意地悪』
「じゃない」
『愛想をつかした』
「のでもない」
『あなたを傷つけたくない』
「というやさしい思いから。
……そして、
いつしか、
あなたはひとりぽっちに」
《ミクリにゃんの反応を知りたいもんで、つづくのにゃん》




