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優人〜告白

優人視点です。

優人はいつも通り通い慣れた教室に居る。


優人はチラッと優里を見た。


優里は美鈴と話して居る。



因みに成一は席に着きながら授業の用意をしている。



今朝は成一の気まずそうな何処かドキッとしてるような雰囲気は無くなった。



優人はふと、この前の喫茶店の事を思い出した。





4歳の頃の記憶がどうのこうのと言っていたがあの様子だと恐らく成一はちゃんと美鈴と話が出来たのだろう。



でも恋人同士になったと言う様子ではない。



と言う事は成一はまだ美鈴に気持ちは伝えていないようだ。



それにしても成一は鈍感だ。



自分の気持ちには気付けたようだが美鈴の気持ちには何も気付いていない。



美鈴の様子は端から見て美鈴が成一の事が好きだと言う事は一目瞭然だ。




優人は一端思考を止めて自分の事を考える。



優人も優人で優里にいつ告白するか考えていた。



喫茶店で成一には告白すると言ったが内心は不安だらけだ。



もし、告白してフラれたらもう、まともに話が出来なくなるかも知れない。



やはり、告白は止めるべきか。



告白して話せなくなるぐらいなら今のままの方が良いかも知れない。



「やっぱりもうしばらくは止めるか…」



躊躇(ちゅうちょ)してしまう。





これは駄目だと思い、優人は自分の頬をパチンと叩いて自分に渇を入れた。










「優里、放課後話が有るんだけど良いか?」



昼休みに彼女が一人で席に座っているタイミングを見計らって声をかけた。



「え?…うん良いわよ」



優里はすんなり頷いてくれた。














優人はふと、一年前の事を思い出していた。



































一年前。




昼休み。




優人がトイレに行こうと廊下を歩いていた時だった。



「キャッ!」



女子のと思われる悲鳴が後ろから聞こえた。



優人は何事かと思い、後ろを振り向くと女子が倒れていた。



優人は慌てて駆け寄った。



「大丈夫か!?」



優人の声を聞くと女子は顔を上げた。




優人は女子の容姿を見てドキッとした。



女子生徒の容姿は茶髪の髪がまず目に入った。



そこだけを見れば今時の派手な娘にも見えるが顔を良く見ると、



細かく言い表すのは難しいが一言で言うと美人に見えた。


何処か落ち着いた雰囲気だ。



「どうしたんだ?」



「ちょっと転んだのよ…」



「そうか、どっか打ったりしたか?」



「ううん、足だけよ」



優人は少しホッとした。



「そうか、取り敢えず保健室行こう、立てるか?」



優人は女子を起こす為、手を貸そうとしたが。



「ありがとう、でも大丈夫よ」



と言って女子が立とうとした。



途端に女子の表情が歪み体勢を崩した。



「おい!」



優人は咄嗟に女子を支えた。



「ごめん、捻挫したみたい…って…え!?」



優人は女子を背負った。



捻挫なら此方の方が手っ取り早い。



「ちょっと!?」



女子は何故か慌てた様子だったが。



「此方の方が早く保健室に着くだろ?」



と優人が言うと女子は納得したのか黙った。




「そう言えば名前は?」



優人は名前を聞いていなかった事を思い出して聞いた。



「花山優里よ、あなたは?」



「オレは関山優人」



優人は聞かれて名前を答えた。この方がお互い呼びやすいはずだ。



「そう、関山君ね」



と名字で呼んで来た。


優人は何となく優里には名前で呼んで欲しいと思い、気付いたら言葉に出ていた。



「名前で呼んでくれた方が良いな」



優里は一瞬黙ったが呟くように。



「優人?」



何故か疑問系になっているが自分の名前を呼び捨てで呼んでくれた。



「サンキュー、オレも優里って呼んで良いか?」



優里は少し黙ったが直ぐに。



「別に良いわよ」



と言ってくれた。



今思えばこの時、優人は優里の事が好きになったのかもしれない。






















現在。




優人は授業の内容が頭に入ってこない、いや、これはもともとだ。



また成一達や優里に教えて貰えれば良いが。



この関係が壊れるのは怖いが今度こそ決心は固まった。




授業が終わり放課後になった。



「優里」



「優人…話って何?」



いつもの落ち着いた口調で優里は聞いてきた。



「ああ、それは帰りながら話すよ」



優人はそう言って教室の出口に向かった。



後ろから優里がついて来ている。



優人は緊張感とドキドキ感で心臓が飛び出そうな程強く鼓動していた。



少し呼吸が荒くなっているかも知れない。



だが、優人は意を決して言葉を出す。



「話何だけど、オレ優里の事が好きだ」



優人は言葉をストレートに言った。気持ちさえ伝われば言葉に余計な飾り付けは入らないと思った。



優人はチラッと優里を見ると。優人の気のせいじゃなければ優里の顔が赤くなっているように見えた。



少しの間が空き優里は口を開いた。



「私も優人の事好きよ」


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