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第46話 異常発表

いやまさか、学校での発表会をやらないで済むかわりに、今度の祭で何かやらないといけないとは…。しかも、その"何か"は、何の指定もない。本当は矢張先生あたりを問い詰めたいところだが、どうせ学校には誰もいない。まずは素朗の話を最後まで聞くのがよさそうだ。

素朗「それでね、一応、企画の通し方は先生から言われてるんだ。」

凌貴「さすがにそこは追われてるか。」

望美「コレ言われてなかったら詰んでたね。」

素朗「何か考えたら、先生に言って、その後に追風村役場に行く必要があるんだってさ。」

優来「めんどくさそー…。」

幸伶「うえーー…。」

英春「1ついいか?」

素朗「なに?」

英春「その役場に行くって話だが、まさか、俺たちが行くのか…?」

鍛郎「いやいや英春、いくらうちの学校が変だからって、小学生だけに行かせるなんてことはー」

素朗「私たちだけで行きます。」

鍛郎「嘘だろおおお!?」

コレはまたとんでもないことになった。

俺たちはまだ小学4年生!いくら釣りの仕方がわかり、外国語が話せ、いろいろな知識を持っているとはいえ、教師が自身の仕事を児童に丸投げするのはおかしいだろ!!

どうやら、それは全員思っているらしく、不機嫌そうな顔になっている。多分、俺もなっていることだろう。

素朗「…だよね。コレはおかしいよね。だから、私は面白い作戦を思いついた。」

そのセリフを言う素朗の顔は、ニヤけていた。


次の日、俺たちは約束通り、全員がいつもより早くに学校に到着した。そして、機会を待った。

素朗の作戦は、先生が入ってこないと成立しないという。この作戦を聞いたとき、俺と疾照、凌貴、鍛郎などは即刻理解し、よい意味でバカらしくて笑っていた。が、幸伶や望美は理解していない様子。勘違いしないでほしいが、今回の作戦に関しては、理解できている俺たちが異常だ。

そして、ついに先生が入ってきた。

直我「よ〜し、朝の会すー、…なんだよそれ…。」

素朗「ストライキしまーす!」

虎彦「改善されるまで、授業受けませーん!」

剣蔵「即刻改訂!祭参加!」

直我「な、何だよお前ら!」

そう。俺たちは、まさかの児童ストライキで、先生たちを困らせることにした。

ストライキは、本来働いている人々が会社や雇い主に対して行うもので、学生、それも小学生が行うものではない。が、幾斗や虎彦が用意したプラカードに書いてある字が心に刺さったのか、矢張先生はしばらく窓にもたれて俯いてしまった。

素朗「…やりすぎたかな…。」

英春「今更だが、別に矢張先生がこんなふざけた内容にしたとは確定してないしな…。」

が、ここはさすがの矢張先生で、すぐに立ち直っていつもの教卓に戻った。

直我「ストライキはわかったから、早くやめなさい。祭参加については、俺から学校に言っておく。」

というわけで、この前代未聞の児童ストライキは、朝の会が始まる前に終わった。

…あまりやる意味がなかったのではないか…?…まあ、賛成した手前、後出し的に"意味ない"と言うのはおかしい。


今日は月曜日。1時間目は学活ということで、祭で何するかを話し合う。先生いわく、別に屋台でも舞台でも何でもよいらしい。ただし経費はあまり出せないと言う。まあ、その辺はまたまた幸伶の正体不明のポケットマネーにより、あっさりと解決した。

ちなみに、案提出は、しっかり学校側がやってくれるという。

素朗「さて、とりあえず一難は去ったわけだけど、何か祭でやりたいものはある?」

七夜「………。」

英春「…祭と言われてもなあ…。」

瑞穂「神社の祭だろ?あんまり大きな事は出来ないでしょ。」

凌貴「できて屋台とかだよね…。」

しばらく会議して、屋台を出すことに決まるも、肝心の内容は未だ決まらず。そうして、残り時間もあと10分を切ろうとしていたところ、幸令が急に手を挙げた。

幸伶「僕が何か作ってくるよ。」

素朗「何かってなにさ。」

幸伶「まあ、それは明日のお楽しみってことで。」

和城「嫌な予感しかしないな。」

英春「間違いない。ろくな目に遭わんぞ。」

鍛郎「村を崩壊させないでくれよ。」

幸伶「みんなひどいって…。」

その後も、いくつか案は出たものの、どれも決定打とならずに話し合いは終了した。出た案といえば、チョコバナナだの、からあげだの、金魚すくいならぬメダカすくいだの、そのほとんどは食べ物で、だいたい望美の案だった。

せっかくやるなら、面白いものにしたいが、俺や和城をはじめとするメンバーは発想力がない上、肝心の想像力豊かメンバー(主に幸伶や望美、虎彦など)も、儲け度外視だったり、どう考えても費用がかさむものばかりを述べたりしていた。

そのなかで何とか絞り出したのが、幸伶の謎の企画、そして先ほど挙げた3つを含む合計4つの企画だ。

幸令は明日までに企画の実物を持ってくると言っていたが、本当に間に合うのだろうか。

七夜「…なんか、大変なことになってきたね…。」

英春「…だな。これは、当日逃亡の準備をしなければな…。」

鍛郎「うん、絶対やめてね。」

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