表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FELLO WSHIP WORLD 〜人の心を描く者より〜  作者: ハクタカ ヒバリ
真夏編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/33

第26話 真夏の本番

なんと、作者がまた懲りずに挿絵を載せました。

そして、相変わらずの下手であると…。

7月になり、とうとうこの日が来てしまった。

運動会…!!

今日まで散々練習させられてきたが、果たして、2、4、6年チームは勝つことができるのか…。

普段は各々私服で来ているのだが、今日に限っては、全員体操服だ。

幸伶「楽しみだなあ。運動会。」

望美「うう…、暑い…。」

和城「騎馬戦、勝たないとな…。」

単純に楽しもうとするやつ、ただ暑さに文句を言うやつ、プレッシャーに打ち勝とうとしているやつ、いろいろいるが、俺は3つ目のタイプだ。

騎馬戦の主戦力である以上、はい負けましたでは済まないからだ。

…まあ、そんな事、考えるだけ無駄か…。

どうせやらないといけないことには変わりないのだ。

素朗「おはよう5人とも。」

瑞穂「やあやあ。」

幾斗「OHAYO!」

疾照「3人は朝から元気ですね…。」

素朗「そんなことないよ。緊張してるよ?私は。」

校門の前で、素朗たちと会った。

そのまま俺たちは教室に向かう。


英春「………。」

疾照「………。」

和城「………。」

素朗「………。」

どういうことだろう…。今、俺の視界に映る光景を、ありのままに説明する。

…虎彦と剣蔵が、教卓で筋トレしている…。

冗談ではない。なぜか2つに増えている教卓を、2人は寝転がりながら持ち上げたり下ろしたりしているのだ。

幸伶「すご〜い!虎彦くん、僕にもやらせてよ!」

ここにもヤバイ人が1人…。

英春「…なんでコイツラを野放しにしてんだ…。」

鍛郎「とめることができないからだ。」

英春「なるほど。」

なぜかそのひと言に納得してしまったが、うるさいし邪魔だし、見ていて暑苦しいので、俺たちは仕方なく職員室へ赴いた。

直我「おう、とうしたみんなそろって。運動会はまだ始まらないぞ。」

英春「そうじゃないんですよ。」

瑞穂「虎彦と剣蔵、幸伶が変なことやってるんだ。」

凌貴「教卓で筋トレしているんですよ。」

直我「………???」

矢張先生も、このひと言の理解に手間取ったらしく、数秒沈黙した。

直我「…わかった…。とめてくる…。」

その内容にどうも納得ができていないのだろうが、

とりあえずは俺たちの教室に向かった。

その後、例の3人はしっかり説教を食らったのだ。


校庭に出ると、既に親族をはじめとした見物人がかなり来ていた。

俺たちは3年生と5年生の間に背の順で座っていく。

両側を敵に挟まれて、かなり圧を感じるが、そんな事は言ってられない。開会式も終わり、1年生と2年生の競技が始まる。

和城「…風の噂なんだがな…。」

虎彦「風の噂か。なら嘘だな。」

和城「聞けよ…。まあいいか…。なんか、今年の奇数学年は、結構仕上げてきたらしいぞ。」

英春「なんだよ仕上げてきたって…。」

鍛郎「内容がふわっとしすぎだな…。」

虎彦「やっぱり嘘じゃねえか。」

和城「誰もこの話を本当だって言ってないんだよな。」

無駄に雑談している間にも、競技が終わってしまった。結果は、1年生の勝利である。

望美「ハンデがあからさますぎるよ!」

疾照「これは…、やっぱり世間からは批判されますね…。」

女子勢も何か意見しているのだが、そんな事はどうでもいい。次は、4年生個人戦の徒競走である。

開会式から時間も経ち、日がさんさんと振り注ぐ中、俺たちは指定の位置に集まった。

俺の対戦相手は、幸伶と鍛郎である。

まず負けるだろうが、とりあえずは頑張るしかない。

俺たちは2番目。その前に、虎彦、和城、凌貴が並んでいる。

集合してしばらく経つと、号令がかかった。

「それでは、ただいまより、4年生徒競走を、始めます。先頭の人は、最初の位置についてください。」

この言葉を聞いた瞬間、3人は指定の位置についた。

トラックが曲がっているので、1番外側の凌貴が、かなり前に出た。

「位置について〜、用意……!!」

次の瞬間、実弾のような音を立てて、ピストルが撃たれた。3人とも、全速力で走り始めたのだが…、

突如、笛の音が鳴った。

鍛郎「な、なんだ…?」

英春「…そういうことか…。」

「虎彦くん、フライングですよ。」

虎彦「えええ!?嘘おおお!!」

和城「何やってんだ!」

凌貴「ちょっと疲れた…。」

虎彦「ごめんって。」

「では、改めまして、位置について、用意……!!」

またしてもピストルの音が鳴り響いた。今度はフライングもなく、選手は全員全力疾走をしている。

幸伶「は、早い…!」

英春「あの3人、しょっちゅう校庭で遊んでたもんな…。」

鍛郎「さすが…。変なことまでして鍛えてただけある。」

ほんの少しの時間で、第1走の決着は着いた。

1位は、虎彦である。

そして、結果がわかるとすぐに次の列が走り始める。そう、俺たちだ。

「位置について、用意……!!」

ピストルの音が鳴り響いた瞬間に、俺たちは走り始めた。幸伶は1番内側、鍛郎は1番外側で、俺はちょうど真ん中。程よいカーブで曲がることができる。隣を見ると、ほぼ互角のスピード。

まさに、俺たちはデッドヒート状態なのである。

挿絵(By みてみん)

終盤、と言えるような時間的長さもなかったが、とにかくその時になるまで気が抜けない戦いになり、俺は2位、1位は幸伶という結果になった。

幸伶「ふう。疲れたね…!」

英春「ぜぇ……ぜぇ……。つ、つらすぎる…。」

俺は本気で走ったので、もう既に息が上がっていた。

足もひどく痛む。…まあ、これはその時だけの話なので、騎馬戦の時には何の問題もなくなるのだが…。

鍛郎「いやあ、いい戦いだったね。」

幸伶「次の競技では、仲間として、よろしくね。」

英春「…ああ。もちろん。」

運動会は、まだ始まったばかり。まだまだ種目はある。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ