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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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149.もうすぐ定着

シルフィーナとガイのお籠りは翌日にはつつがなく終了したが、案の定、もう一日眠る日が出来てしまった。

フローリアにせっつかれたのかキアが様子を見に来たが、シルフィーナとガイはいつもの抱っこで眠っていた。

定着5日前の夜には、アレクシウスとフローリアの所に挨拶に来て、定着は予定通りと決めた。

フローリアが定着前に全員が集まってお茶会をしたいというので、アレクシウスの予定が積んでこなければ二日後にお茶会をすることになった。

「私の定着予定とお兄様とお姉様の婚姻の儀が重なったのはつまらないわ」

「そうね、でも、アベルとルーカスがすでに1歳を過ぎているのでそろそろ定着しなければね」

とフローリアが宥めてくれる。

「シルフィーナ、アベルとルーカスの様子はどうだ?」

とアレクシウスが聞いてくれたが、お籠りで行っていない。

「これから二柱の様子を見に行ってきます。お籠りの後まだ行っていないの」

「そうか、あいつらにも時間を割いてやった方が良いと思うぞ。出来るならな」

「ええ、分かりました。今日の打ち合わせは終わりで良いですか?出かけてきます」


久しぶりにスザリオ伯爵邸に来ると、アベルが怒っていた。

「お籠りは一週間のはずですよね?もう9日経ってますよ。毎日毎日夜更かしして待っている幼児の身になってください!」

(ああ、やっぱり怒っていた)と思ったが口にも顔にも出さず

「ああ、アベル、私を待っていてくれたの?嬉しいわ!アベル、私のかっこいいアベル、大好きよ」

と大げさなセリフとともにアベルに成大に抱き着き、顔にたくさんの接吻を落とした。

「シルフィーナ様、誤魔化さないで、シルフィーナ様!」

「ねえ、アベル。明日は一緒に眠りましょ。一晩中お喋りでも良いわね。定着前だから女神の愛を授けましょうか?」

「ええ、良いんですか?ああ、シルフィーナ様、私はとても寂しかったのです。嬉しいです」

と言うことでまんまと丸め込まれたアベルは明日の晩に決まった。


ジャシス伯爵邸のルーカスと言えば、眠っていたのを起こした。

「お籠りは無事に終わりましたか?え?長いってフローリア様に怒られた?覗かれたんですか?」

相変わらず温和なルーカスには色々聞かれた。

「お籠り最終日にお兄様とお姉様が急に来て、慌ててじたばたするガイを抑え込んだのよ。覗きに来なくてもいいのにね!」

「あはは、それは楽しそうな場面に出くわしたんでしょうね」

とルーカスは笑うが、ガイはシルフィーナの後ろで不服そうだった。

「ちょうどガイが行っちゃったすぐ後にお兄様とお姉様が来たので、余韻に浸っている間は無かったわね、うふふ」

「ガイ、たくさんシルフィーナ様に甘えたかい?」

「甘えれましたが、シルフィーナ様は、我慢しなさい、ってなかなか行かせてくれないんですよ」

「でもすぐ行っちゃうじゃない」

とシルフィーナが茶々を入れたら、ガイがグッと行き詰って、その後赤くなった。

「ルーカス、明後日、ルーカスの時間を作るわ。一緒に居てもいい?」

「もちろん、何をして遊んでくれるんですか?」

「ルーカスのやりたいことをしましょう。あと5日で定着だから、明日はアベル、明後日はルーカスの時間よ」

そう言いながら、ルーカスに抱き着いた。

「嬉しいなぁ。あと5日ですか。シルフィーナ様をお抱き出来るのもあと少しなんですね」

そう言うとルーカスの腕に力が入るのだった。


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