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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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143.最後の舞踏会

フローリアにとってラナダ王国での最後の誕生日を祝う舞踏会が始まった。

この国の唯一の王女がこの舞踏会を最後に嫁ぎ先のスタニスラガ王国へ旅立つということもあって、普段より盛大な舞踏会は二日間行われることになった。

その前後にもいろいろ催しもあるので正直シルフィーナはアレクシウスもフローリアも相手にしてくれずヒマで前日にモリエール侯爵邸に泊まりに行ったぐらいだった。

舞踏会の開始にアレクシウスがフローリアをエスコートして会場の階段を下りてくるところなど、神々しく、とても美しく、衣装の色合いもそろえてとても素敵だった。

見守る貴族たちの目をくぎ付けにし、素晴らしく優雅なダンスを踊った。

もちろんその横でシルフィーナとガイも踊っていたのだが、今年はジーンとキアも参加していた。

人の目には王子と王女だけのダンスだが、神従達にはシルフィーナとガイ、ジーンとキアが一緒に踊っているのが見えていた。

王子と王女のダンスが終わると、わぁっと人々が寄って来て二人を取り囲み口々にお祝いを述べていた。

シルフィーナと神使達はバルコニーに出てその様子を眺めていた。

「シルフィーナ様、ダンスがとてもお上手になられましたね」

とキアが褒めてくれた。

「キア先生の教えが素晴らしかったのよ、ねえ、ガイ」

「はい、おっしゃる通りです」

ガイが、何だか笑いを含んだように答えた。

「キア、ジーン、明日はアベルの相手をすることになっているのよ。舞踏会は途中で抜けても良いわよね」

「はい、もちろんです。フローリア様とアレクシウス様にはそのようにお伝えします」

ジーンも頷いてから言った。

「シルフィーナ様もそろそろ定着のご準備ですね」

「ええ、お籠りが始まるわ。アベルとルーカスは夜だけですけどね。何か連絡があったら朝一か夜に教えてくれる?」

「かしこまりました」

ホールの方から、わあ!っという歓声が上がった。

何かしら?とホールに戻ってみたら、アレクシウスとフローリアがまたダンスを踊っていた。

そのフロアにはなんと王と王妃も一緒に踊っていたので貴族たちの歓声が上がったのだろう。

ラナダ王国の王と王妃にしたら大切な一人娘を送り出すのだ、思うこともあるのであろう。

「お兄様とお姉様、とても美しいわね」

「「「はい」」」

「私、お兄様とお姉様の婚姻の議を見れないのが残念だけど、この素晴らしいダンスは忘れられないわ」


それから一週間後、アレクシウスとフローリアはそろってラナダ王国を後にし、スタニスラガ王国へ向かった。

出立前日、モリエール侯爵夫妻のタイミングが合いそうなので、忙しいアレクシウスとフローリアはモリエール侯爵邸を訪れ、確認をしたうえで交尾をさせた。

「シルフィーナ、2週間後に状態を見に来ますからね。そのころにはスタニスラガ王国へ到着しているわ」

「お姉様、お忙しいのにありがとうございます」

「定着前に、三柱でお茶をしよう。正直いよいよだと思うと俺はお前に何かしてやりたいが・・・、お茶の日程を合わせてやる。それと定着したらこの夫人とアベルとルーカスに結界を張っておこう」

「はい、お兄様、ありがとうございます」

シルフィーナは兄と姉に優雅にお辞儀をした。


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