対ホワイトドラゴン1
頂いた柔道着には特性があった。
強化された柔道着
受け身50%アップ
物理耐性中
「おお、これで受け身がとりやすくなる」
サスケは感動していた。
「報告だ。第九の街で買う必要のあるものはない」
コジマから、昨日の報告を受ける。
「じゃあ行きますか。最後の試練」
ジマが言うと
「やってやろうぜ、おい!」
とコジマが鼓舞してくる。
「よーし、サクッと終わらせますかー」
とユリも言っている。
それじゃあ最後の試練行ってみよう。第九の街を抜けるとそこは暗雲が立ち込めていた。時々鳴る雷鳴が不安を煽る。
「ギャース」
とそこにドラゴンが立ち塞がった。
「まさかラスボスが本当にドラゴンだったとはな」
リュウが驚いている。いや、その場にいた全員が驚いていた。
ドラゴンスレイヤー等と仰々しいギルド名だったが、ここにきて本領発揮と言うわけだ。
「ドラゴンだ、ドラゴンだぞぉ!」
アキオが興奮している。
ドラゴン名を見てみるとホワイトドラゴンと表示される。
「みんなホワイトドラゴンを狩るぞ」
と気合いを入れる。
「ファイヤーウイングス」
「ダークウイングス」
「ウインドウイングス」
ジマ、ユリ、リュウが飛び出す。それに対してドラゴンはブレスを吐いてきた。ブレスが、かする三人。よく見るとかすった部分が凍っている。
「アイス系のブレスだ。みんな気を付けろ!」
リュウが注意喚起する。それに対して、みんなは散開して応戦するようだ。だが、レッドアイのメンバーが一人やられたのをきっかけに、段々とみんながやられていく。気付けば大したダメージも与えられずに半数近くやられていた。
「ここは一旦引こうリーダー」
コジマから声がかかる。
ジマも引き時だと思っていたので、
「総員撤退」
の指示を出した。
始まりの街まで戻ったジマ達は昼食後、作戦会議をすることにした。
「あのブレスにやられたんだよな」
「そうそう。だからパーティー単位で動いたらどうかな?」
「そうするメリットはなんなのかしら?」
「例えば私ならアイスウォールを出せばパーティー全員を守れるよー」
「なるほど。全員属性魔法が使えるのだからウォール系かバリア系を使えば味方を守るのにちょうど良いのが、パーティー単位なんだな」
「魔力切れを起こさないように、それぞれのパーティー間で交代しながら展開しよう」
意見が出る。パーティー単位ならいつものメンバーで話し合う必要もあるだろうと、近距離格闘集団だけで話し始める。
「俺は風属性の技しか使えないんだが、ウォール系やバリア系が使えると思うか?」
「今試してみれば良いんだな」
そうサスケが言う。
練習場にて
「ウインドウォール」
「ファイヤースピア」
すると確かに、ウインドウォールはファイヤースピアを防いでいた。念のためアイス系の技も試したが、それもクリアした。興味本位で試した
「ウインドウォール」
「アーススピア」
これはアーススピアが突き抜けてしまった。
「知らないと危ないところだったな」
「チャットと掲示板で共有しよう」
そうするとファイヤー系はアイス系に弱いことが書かれていた。
「これが本当なら、俺の出番はないな」
とジマが言う。
「ファイヤーウォール」
「アイススピア」
なんとアイススピアが、ファイヤーウォールを突き抜けてしまった。
「これは恐ろしいな、逆はどうなんだろう」
「アイスウォール」
「ファイヤースピア」
アイスウォールがガッチリとファイヤースピアを防いでいる。
「ふむふむ。アイス系はファイヤー系に強いっと」
「なぜ、こっちを見ながら話すんだユリ」
「それは勿論、ジマに勝負を挑む時に有利になるからだよ」
「俺に勝負を挑むって・・・もうラスボスだぞ」
「だってクリアしても、シーピーで遊べるのには変わりないでしょ。お金も稼げるし」
そう言われて、ジマはハッとした。いつの間にかラスボスを倒すイコールゲームクリア。もうゲームしなくて良いんだと思い込んでしまっていたのだ。これにはリュウを始めとするメンバーも口を揃えて
「そうだ、そうだ」
ろ言っていた。
「ユリ、良いこと言った。明日その言葉借りても良いか?」
「勿論だよー!」
その後、ちょっと遅い昼練をして解散することにした。
「ねえ、ジマ。ラスボスを倒してもまたシーピーでデートしようね」
「おう、出来たら良いな」
「なんでそこは、絶対デートしような、じゃないの!」
少し怒っているユリに冷静に
「だってこれだけ大きなハッキング事件が起きたんだ。もうシーピー出来るか分からないし」
「それでも諦めちゃダメ、さっきの言葉借りるんでしょ」
「うん、そうだな。そうだったな。ありがとう」
「どういたしまして」




