対地球防衛軍2
三人目に戦うのはリュウだ。コジマと共にパンチンググローブに付け替える。
「そのナックル、良いナックルだな。どこで作ったのか教えてくれないか?」
「良いですよ。ヨウさんのお店で作ってもらいました」
「良い情報を聞いた。おーいヨシオ。これと同じナックルを作りに行ってくれないか。勿論全員分だ。材料は渡しておくよ」
「はいよ、リーダー。お任せあれ」
ユリに道案内されて遠ざかっていくヨシオが見える。
「集中しないとな。集中」
自然と独り言がこぼれる。
三分三ラウンド。ボクサーにとってはあまりにも短いラウンド数だ。それでも勝って当然というプレッシャーがリュウを襲う。コジマの身長は168センチメートル。188センチメートルのリュウとは階級違いも良いところだ。相手が三階級連覇のバケモノだって関係ない。リーチの差で勝つ。
「ラウンドワン、ファイッ!」
左のジャブでコジマを牽制する。と、そこでダッキングしてコジマが襲い掛かってきた。焦らず距離をとろうとするが、コジマはしつこく追ってくる。仕方なく、足を止めて打ち合いに出る。が、カウンターでボディーブローをもらってしまう。息が一瞬止まるのを感じる。超近距離から思いっきりアッパーを打ってきた。もらうわけにはいかず、スウェーで避ける。その後はストレートを放ってコジマの左瞼が切れて出血する。そこで第一ラウンドは終わった。
第二ラウンド。打ち合いになるのは目に見えていたので、リュウの方から仕掛ける。ジャブも様子見のジャブではなく、本気のジャブだ。三発コジマに当たる。距離が詰まってきたところで、逆襲のボディーブローを浴びせる。コジマが
「うっ」
止まったところを左ストレートで顎を打ち抜く。ガクンと膝から崩れ落ちるコジマ。カウントが始まる。10、9、8、7、6、5、4、3。なんとか起き上がるコジマ。この時点で勝ちを確証したリュウ。防戦一方のコジマにボディーブロー二発あげると、コジマのこのラウンドは終わりになった。
「よし、この調子だぞリュウ!」
セコンドにはジマがついている。水を飲ませると、
「最終ラウンドだ倒しに行け!」
と言って、リュウを送り出す。
第三ラウンド。相手も死に物狂いでパンチを放ってくる。それを冷静に対処しながら、勝ちどころを探すリュウ。やや大振りになったフックにカウンターでストレートを入れる。もうコジマは立っているのも、やっとのようだった。ボディーブローで倒す。10カウントも終わり、リュウの勝ちが確定した瞬間だった。
「よくやった、リュウ。ナイスファイト」
「良い試合だったんだな」
ジマとサスケがリュウを褒める。
「ありがとよ。なんとか勝てて安心したぜ」
コジマさんが近づいてきて、
「リュウ君の左ストレートにはやられたよ。それとボディーブローも」
と、にこやかに話してくる。
「階級が違いますし、なんとか勝てて良かったです」
「もしかしてリュウ君はリアルでもプロボクサーだったりする?」
「いえ、まだ高校一年生のアマチュアボクサーです」
「まじか、去年まで中学生の君に負けたのか」
ガックリと肩を落とすコジマ。
「ドンマイ」
カカンニがコジマに声をかける。
最後は柔道。柔道着を持っていなかったサスケはコウセイさんから、柔道着を頂いた。
「頂いてしまって宜しかったのですか?」
サスケは恐縮しっぱなしだ。
「ああ、良いんだ。サイズも合うし柔道着は沢山仕立ててもらったからね」
ということで、サスケは柔道着を二着頂いたのだった。
コウセイさんは身長189センチメートル。体重110キロ。一方のサスケは190センチメートル体重120キロ。体格ではほんのちょぴっと、サスケが有利だ。
試合が始まると、お互い柔道着を掴まれないように、手で牽制しあっている。襟首を先にとったのはサスケだった。そのまま、ともえ投げかと思ったら手を振り払われた。次に大外刈でコウセイを倒そうとしたサスケだったが、びくともしない。それどころか、小外刈で一本を取られてしまった。
「おいらがこんな簡単に負けるなんて・・・」
「ありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
尊敬するコウセイ選手と柔道を出来ただけでもサスケにとっては貴重な経験だったのだ。
この後、ヨウさんのお店へみんなで行き、ミスリルナックルを受け取りにいくのだった。
「はい、出来上がっていますよ皆さんどうぞ」
これで、地球防衛軍はまた強くなっただろう。




