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VR学園~c.p~  作者: 朔
ヴァンパイアロード編
69/74

対地球防衛軍1

朝練が始まる。いつになく真剣で、自分の気持ちを抑えるので、皆必死だった。準備運動も柔軟体操も念入りにやる。ジョギングしていると、地球防衛軍の皆さんやってきた。


「やあ、おはよう」

「おはようございます。スパーリングよろしくお願いします」

「うむ、じゃあやりたい人は前に出て」

その言葉に

「はい」

「はい」

「うす」

「はいなんだな」

ジマ、ユリ、リュウ、サスケが前に出る。


「じゃあ対戦しようか。ジマ君」

「はい。カカンニさん」

自動通訳された言葉が返ってくる。これもシーピーの一つの良さだと思う。


ジマはナックルを外し、パンチンググローブをつける。察したカカンニもパンチンググローブをつける。これで条件は五分だ。

「三分三ラウンドで良いかい?」

「はい、よろしくお願いします」


試合開始直後、ジマはローキックを繰り出した。バチンと当たるが、足を挙げて防御されている。次にワンツーを当てようとするが、スウェーでかわされてしまった。逆にワンツーが飛んでくるが、これはジマがブロックした。重いワンツーだと感じた。痛覚がほとんどないせいで、よく分からないが、ジマよりは重いと思う。お互いにジャブを出して様子見する感じで第一ラウンドは終わった。

第二ラウンド。カカンニから攻めてきた。ワンツーからのボディーブロー。これは分かっていたので腹筋に力を入れて耐えるジマ。逆に近寄ってきたカカンニに肘打ちを当てていく。すると、これで本気モードにスイッチが入ったのか肘打ちを返してきた。とっさに避けると、右ストレートが迫ってくる。これもダッキングで避けると、左フックでカカンニの足を止める。ここだ、とばかりに肘打ちから右のハイキックで猛襲するジマ。それでもカカンニは倒れない。ここで第二ラウンドが終わった。

第三ラウンド。カカンニより速く動けることに気付いたジマは、遠めの間合いからジャブを出して、カウンター機会を狙っていた。右ストレートに合わせて左ストレートを放った時は、最高のカウンターになり、カカンニに鼻血を出させた。これで攻撃力20%アップだ。試合中にそんなことを考えている余裕はなかったが。これで止めとばかりに肘打ちを出したジマだったが、避けられてお返しの肘打ちをもらってしまう。更にスピアというキックで息が一瞬止まる。そこを見逃されはなく、顔面に膝蹴りをくらってしまう。ジマも鼻血が出血し、今度は速度20%アップした。だが、そこで試合終了となった。

「ありがとうございました。勉強になりました」

と頭を下げると

「こちらこそありがとう。見事なスピードだったよ」

と言われ、恥ずかしくなってヴァンパイアロードの特性について話すのだった。

「なるほどね。俊足強がついていたのか。納得したよ」

カカンニ世界王者である自分の攻撃が、なぜ避けられたのか理解したようだ。


次はユリとプロキックボクサーのヨシオと対戦することになった。同じく三分三ラウンドだ。ユリもヨシオもパンチンググローブにしている。

第一ラウンド、ユリが元気よく飛び出し右のハイキックお見舞いする。ガードで防がれたが、右のハイキックに注意と強く印象付けられただろう。そこからはジャブとローキックの地味な展開が続く。ユリがミドルキックもらったところで、第一ラウンドは終了した。

第二ラウンド。ヨシオはユリの動きを見切ったと言わんばかりに攻撃してきた。ローキックを五発ももらい、足を引きずっている状態のユリ。ストレートとアッパーももらったのによく立っていられるな、とジマは感心した。ユリもローキックは返していたが、優劣は明白だった。

第三ラウンド。奇妙なことが起きた。ファイティングポーズをとっていたヨシオが急に棒立ちになったのだ。そこを見逃さず右のハイキックを打ったユリだったが、それでも棒立ちになっているヨシオを見て、試合終了を申し出たのだった。

「おそらく、サキュバスの魅了の力かとおもわれます。」

「それで私は棒立ちになっていたというのかい?」

ヨシオが質問してくる。

「ええ、初めてのことなのでおそらくですが・・・試合事態は完敗でした。どうもありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました」


こうしてユリ対ヨシオは決着したのだった。

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