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VR学園~c.p~  作者: 朔
第2章 吸血鬼編
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焼肉屋へ行く

ヨウさんのお店から帰ると、各自自由行動となった。


と言っても、やれることは限られている。ジマはエルにジークンドーを教えてもらうことにした。


目突きあり、金的ありと何でもありな格闘術だった。興味が湧いたのは、その攻撃全てがスピード重視だということだ。今の吸血鬼スタイルにはもってこいだ。


そこで縦拳を教えてもらった。威力はさほどではないが、ジャブの代わりに出すには、ちょうど良いと感じた。


縦拳を教えてもらったお礼に肘打ちを教える。非常に近い接近戦になったとき、肘を相手のこめかみに当てる技術だ。


エルは縦の肘打ちも教えて欲しい、と言ってくれたので、膝蹴りも同時に教えておいた。同時に使うと威力が跳ね上がる技だ。


「なるほどね。なかなかに凶悪な技だわ」

とエルも納得の威力だったらしい。


自由時間が終わる前に眠りの森に行ってみたかったジマはエルを誘って行くことにした。

「前回は眠ってしまったからな。今度こそ眠らずに攻略しよう」

「私も眠ってしまったから、リベンジね」

迷いの森を歩いて一時間もする頃に、お化けマッシュルームを見つけた。


「私が攻撃を仕掛けるわ。念のため、ジマはここで警戒していて」

「了解」


エルがお化けマッシュルームに攻撃すると、一撃で倒すことが出来た。その時花粉のようなものが飛び散った。


エルはまたも眠ってしまったらしい。眠り草を見つけたので、エルの訓練用に採取しておくことにした。花粉のようなものがおさまった時に、エルを回収してジマは迷いの森を出た。丁度自由時間も過ぎていたので、みんなに会いに行った。


「遅いぞ、ジマ」

「あれ?担いでるのエルちゃん?」

「師匠達、もしかして迷いの森に行っていたのですか?」

「すまん。ちょっと遅れた。ユリ、ナナ正解だ。エルが眠っているから、起きたら五人で焼き肉食べに行こうな」

「おう」

ユリもナナも頷いている。


二時間後。

「むっ、あれ?寝ていたのか・・・無念」

「エルちゃん、おはよう!みんなで焼き肉食べに行こうじゃないか」

「おはよう。随分時間をオーバーしてしまったな。今からでも大丈夫だろうか?」

「全然問題なしだよ。ほら、みんなが待っているから早く行こう」


ユリに促される形で宿を出るエル。

「エルにこれやるよ」

ジマから渡されたのは、眠り草。

「これで眠り耐性をつければ良いから」

「ありがたく受け取っておくわ」


未だに第六の街へ到着しているのはジマ達だけなので、貸し切り状態である。第六の街の焼肉屋は高級感があった。


「ではまずカルビから!」

とユリが仕切り出した。


「乾杯」

「乾杯」

ジマ達はジュースでエルはビールで乾杯した。

「エルちゃんは年上だったんだねー」

「そこは敬語では?ユリさん」

そこでエルは

「敬語とか別にいいから。みんな仲間で対等だよ」

「よっ!流石!」

ユリが盛り上げる。

「そういうことなら、タメ口でいくぞ」

リュウは早くも適応している。


「それにしてもお酒の味はどういったものなのでしょうか?」

ナナの質問には

「まあ、ぶっちゃけビールは苦いよ」

と答えた。

「ええっ!それでは美味しくないではないですか?」

「喉で味わうんだよ。のどごしいえば良いかな」

「ふむふむ」

「それに苦いだけじゃなくて、ほんのり甘い感じのするビールもあるよ」

「それなら初心者向けだね!」

ユリもお酒の話に関心を持っているようだ。ジマもリュウも未体験のことに興味がある。

「日本酒はどうなんだ?」

「日本酒は甘くて口当たりが良いね。ただし一定のラインを越えるとだけどね。安い日本酒はアルコールの主張が激しいよ」


他のお酒の話はまた今度聞くことにした。それにしてもエルはお酒に強いのだろうか。一切顔が赤くならない。


「エルはお酒に強いのか?」

「うん。そこそこ強い方だと思うよ」


酔って暴れるよりは何倍も良いと思った。それに自制出来ているように見える。今後の心配事が一つ減ったのだった。

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