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VR学園~c.p~  作者: 朔
第2章 吸血鬼編
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迷いの森攻略

ジマ対エルは、エルの目突きから始まった。咄嗟に避けるジマ。

「おやおや、今までのお三方とはスピードが違うようですね」

「種族が吸血鬼だからな」

装備のことは敢えて黙っておく。


縦の拳が飛んで来る。速い。だが、避けられないほどではない。ダッキングして避けると逆襲の右フックをお見舞いする。口の中が切れたのだろう。赤いエフェクトが飛び散る。これで攻撃力20%アップだ。


エルは自分の縦拳が避けられたことに驚いていた。今まで、あんなに綺麗に避けられたことはない。ならば蹴りによる攻撃はどうだろう。目突きと縦拳で意識は上を重点的にしているだろう。蹴りのモーションに入った時、ジマはもう懐に入り込んで蹴りを放っていた。軸足を蹴られ、尻餅をつくエル。屈辱だった。


「よし、スピードで圧倒したな」


後はマウントをとって、じわじわとエルの体力を奪っていくジマ。しかし、総合格闘技のようにマウントをとってからの動きが上手くいかなかったらしく、逃げられてしまう。ポーンという音がジマの頭の中で鳴った。今は気にせず、エルと向かい合っている。


縦拳も避けられてしまうことを悟ったエルが暴れてくる。一見、滅茶苦茶なようで、ちゃんとジークンドーの掟を守りながらの攻撃だ。ジマも何発かもらう。出血はしなかったので、速度はそのままだ。距離をどんどん詰めていって、肘打ちが決まった。ここでジマの勝ちが確定した。


「くうぅ、負けました。どこが、良くありませんでしたか?」

「いや、正直どこが悪いとかないと思うよ。こっちは事前にジークンドーをやられると分かっていたのが、勝因の一つかな?」

「ジマさんは、どんな格闘技をやってらっしゃるのですか?」

「ムエタイとキックボクシングだよ。だから寝技には対応していない」


「結果が出たわけだが、それよりもエルも俺達も一緒に、さん付けをやめよう」

「そりゃあ、良い。よろしくなエル」

「はい。ジマ、リュウ、ユリ、ナナよろしく」

「よろしくねぇ、エルちゃん」

「よろしくお願いします。エルさん」

「前言撤回、ナナのさん付けは、良しとしよう」


軽く和やかな笑いが起きる。これで五人パーティーになったわけだが、パーティーには最大で六人まで加入出来る。あと一人、誰か良い人がいないかなと思う。


ジマは先程頭の中でポーンと音が鳴ったことを思い出した。ステータスを確認するとスキルに総合格闘技が加えられている。


「おそらくマウントをとって、パウンドをしまくったせいだろうな」

「師匠、どうかされましたか?」

「ああ、スキルに総合格闘技が加えられていた」

「おめでとうございます。これで寝技も出来れば完璧なんですがねぇ」

「そう高望みはしないさ」


「迷いの森へ行こうぜ」

リュウの一言で五人は動くことになった。

「すみません。私はまだ第四の街までしか進んでいません」

「それなら第五の街まで護衛しよう」

「ケイコクを通るルートで良いよね!」


第四の街へ転移してから、ケイコクを通って第五の街へと急ぐ。この前来たばかりなのもあって、すぐに抜けることが出来た。


「すみません。どうもありがとうございます」

「良いってことですよ、エルさん」

「そうそう、気にしないのエルちゃん」


しかし迷いの森を攻略するのには、思った以上の時間を費やすことになった。三日間迷いの森へ張り付いて、ようやくお化けマッシュルームというモンスターを見つけたのだった。見破ったのはユリだ。


「ほら、この白いキノコ。お化けマッシュルームだって表記されてるよ!」

「ユリに言われて初めて鑑定出来たぞ」


今いるのはジマとユリだけなので、他三人がお化けマッシュルームを見つけられたか分からない。ただ、見つけた以上は倒して前に進むだけだ。


ユリとジマで、お化けマッシュルームを挟み込むようにする。そこから二人で蹴りを繰り出した。お化けマッシュルームはそれだけで倒れた。


「やったな」

ジマの記憶があるのはそこまでだった。どうやらお化けマッシュルームによって眠り状態にされてしまっていたようだ。

「ようやく起きたな。お寝坊さん!」

ユリが宿で付き添ってくれていた。

「ユリ、ここは?」

「安心していいよ。第六の街の宿屋だから」

「そうか、じゃあここまで俺を連れてきてくれたんだな」

「うん、だから大丈夫!」

と言って、頬に口づけしてくるユリ。

若干照れ臭いのか、頬を染めるジマ。

「それにしても重かったろう、腰痛めてないか?」

「全然平気だよー。普段から鍛えてるからね。それにおんぶだったし」

「それは良かった。リュウ達はどうなった?」

「お化けマッシュルームのことグループチャットで話しておいたから、もうすぐ来るんじゃないかな?」


そう言うとユリはお化けマッシュルームを倒した後、どうなったかを教えてくれた。白い粉が飛び散って、それが眠りの要因だったらしい。運良くユリは眠り耐性が発動したらしい。お化けマッシュルームを倒すと、真っ直ぐな道が出来て、第六の街へはすぐだったらしい。それでも一キロメートルは歩いたらしいが。


その時リュウ達も迷いの森を抜けたと連絡があった。

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