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VR学園~c.p~  作者: 朔
第2章 吸血鬼編
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迷いの森にて

ライメイさんのお店に行く。

「おっちゃん、アダルトバードの肉を持ってきたよ。美味しく料理してくれまんせ」

「おう、随分希少な肉を持ってきたな。任せろい。料理人としての腕が鳴るぜ」


しばらくすると、アダルトバードの油淋鶏が出てきた。

「油淋鶏も良いね!タレがたっぷりかかっていて美味しそう」

「ですね!ですね!美味しそうです」

女性陣が楽しそうにしている。


「旨いなぁ」

「ホントうめぇな」

男性陣は早くも舌鼓をうっている。アダルトバードは肉質が柔らかく、肉汁もたっぷり出る。とても美味しい鳥だった。


「焼き鳥はないの?おっちゃん?」

「そう来ると思って、焼き鳥も用意しておいたぜ」

「おお、流石はライメイさん」

「用意が良いな」

「おう、待ってました」


焼き鳥も美味しく頂いたところで、昼練に向かう。昼練は滞りなく終わった。


「人間観察のスキルをゲットしたおかげで、相手の種族が何か分かるようになったぜ」

「へー、それは便利だね!」

「それは街中を歩いていると、相手の種族が勝手に分かるということか?」

「いや、流石に集中するか、人間観察のスキルを使わないと分からない」


と、そんな話をしている間に、第五の街より先の話になった。

「どうする?第五の街より先に進んじゃう?」

「ふむふむ。第五の街より先は、モンスター十匹集めてユニークモンスターを湧かせるということが出来なくなっているみたいです」

「とりあえず進んでみようぜ」


相談の結果、第五の街より先に進むことにした。これでようやく、攻略組の仲間入りだ。


「次は迷いの森かぁ」

「どんな惑わしかたなんでしょうね、師匠」

「迷路みたいなものなんじゃないか?」

ナナと雑談をしている間に迷いの森へ着いた。


~ここは迷いの森。攻略すべく集った全ての来訪者達に同様の試練を与える~


目の前に上記の一文が浮かび上がってくる。


「同様の試練か、気になるな」

「進んでみなきゃ、何も分からないよ。レッツゴー」

「皆さん、はぐれないようにしましょうね」

「よし行くか」


最初の作戦は右戦法。分かれ道があれば、必ず右に進むというものだ。もし行き止まりなら一つ前に戻って反対の道を進めばいい。


しかしこの作戦をもってしても、なかなかゴールへはたどり着けない。なぜなら、途中で三本道になったり、スタートに戻されるといったことで、どこまで進んでいたか分からなくなってしまうからだ。終いには


「これ最初の分かれ道が左だったりするんじゃねーか?」

とリュウもぼやく程だった。ここで迷路に夢中になりすぎて、モンスターと一回も遭遇していないことに気づく。


「もしかしてモンスターを見つけるのが迷いの森の試練なんじゃないでしょうか?」

掲示板にも迷いの森のモンスター情報は一つも上がっていない。

「じゃあよく観察して、モンスターを見破らなきゃね」


繰り返すたび、どこか慣れのようなものが出てきて、

「効率重視で別々に進めば良いんじゃね?念のため二人一組で」

というリュウの提案もすんなり通った。ということで、第二の作戦は別々行動になった。


じゃんけんの結果、ジマとユリチーム、リュウとナナチームに決まった。


流石に索敵中に手はつながないジマとユリ。

「ハッ!」

突然声をあげるユリ。

「どうした!?」

と心配するジマ。

「これ麻痺草だ。それにこっちの花はなんだろな?」

不用意に花に近づき、花粉を吸ってしまうユリ。その瞬間バタッと倒れるユリ。

「おい、大丈夫かユリ!しっかりしろ!」

すぐさまユリの気道を確保するジマだったが、ユリは、すやすやと眠っていた。

「なんだよ、もう。心配かけるなよ・・・」


「でもユリが急に寝てしまったってことは、これが眠り草なのか」

綺麗な花がついているツルンとした草を見る。花粉の方が強力なのかもな、とジマは思って近づかないでいた。


かれこれ三十分は経ったろうか。ユリが目を覚ました。

「起きるまでずっとそばにいてくれたの?ありがとう」

「そんなの当たり前のことだ」


「あっ、あれ眠り草だから気をつけて」

「分かってるよ」

「でも眠り耐性をつけるために採取はしていこう」

転んでもただでは起きないユリだった。


この日は結局迷いの森の抜けかたが分からず、両チームとも宿に戻って休息を取ることにした。

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