オークション
昼飯をみんなで食べに行く。ライメイさんのお店に行くことに決めた。
「なんかおっちゃんのお店に行っちゃうんだよねー。やっぱ美味しいからかな?」
「それは間違いないが、俺達はお店に関しては冒険しないタイプだからな」
「だな」
「師匠の言うとおりです」
「今日のオススメで」
ライメイさんのお店に着いた時そう発していた。
「あいよ!四人ともオススメで良いかい?」
「大丈夫でーす!ねー?」
「おう」
「是非それでお願いします」
出てきたのは大盛りのパスタだった。シーピーでは空腹度があっても満腹度はない。いくらでも食べられてしまうのだ。
「た、体重が・・・」
等と、ナナが言っているが、当然のように体重の増減はない。
「大丈夫だよ。体重に影響ないから」
ユリがそっとナナに教えている。
昼食と昼練を終えた四人は、第三の街を目指すことを決める。この時ヤマを通るかどうか悩んだが、必要ないとの判断になった。
ヘイゲンを突っ切ることに決めた四人の行動は早かった。第二の街へポータルで移動すると、ヘイゲンをダッシュで駆け抜けた。この際、ナナもダッシュを習得できた。
「それにしても、師匠速すぎですよぉ」
「む、少し速度を下げるか」
吸血鬼になったジマの速度には、誰も着いていくことが出来なかった。代わりにジマがスピードを落とすことで調整した。
第三の街へは思った以上に早く到着した。第三の街ではオークション会場があるようだ。まあまあの賑わいを見せている。
「せっかくだし、オークション会場を見てみようよ」
というユリの言葉につられて、オークション会場へと向かう四人。
カエル顔のNPCが取り仕切っている。
「さてさて、お集まりの皆さん。続いての商品はこちらだー!」
出てきたのはミノタウロスの両手斧だ。
「最低落札金額は、5ゴールドからとさせていただきます」
「5ゴールド」
「6ゴールド」
「7ゴールド」
「10ゴールドだ」
その後もグングン値段は上がっていき、最終的には22ゴールドで落札されていた。
「ミノタウロスの両手斧はあんなに値段がつくものなんだな」
ジマはちょっとショックを受けていた。
「まあまあ、ヨウさんのお店で売った時は、10ゴールドでも嬉しかったじゃない」
ユリに慰められる。
次に出てきたのは指輪だった。
「こちらの指輪はエンチャントされた指輪だ!そんじょそこいらじゃあ、お目にかけることも出来ない商品だぞ!」
炎の指輪 攻撃力10%アップ 速度20%アップ
この指輪は絶対に欲しい。ジマはそう思った。
「最低落札金額は、3ゴールドからにさせていただきます」
「4ゴールド」
「5ゴールド」
「6ゴールド」
ここまではみんな様子を伺っているようだ。それならばとジマは
「10ゴールド」
ここでオークション会場はシーンとなる。
「よし、10ゴールドで落札だぁ!」
炎の指輪を手渡されるジマ
「ありがとうございます」
「こちらこそ落札ありがとうございます」
炎の指輪を着けるとますます強くなれたんだ、という実感が湧いてくる。
「落札出来て良かったね」
ユリの言葉に頷くジマだった。




