ポーション自作
ログアウト不可になって三日目。
朝練を終え、ヨウのお店に向かっている途中だ。
「攻略組ってのは、どのくらい進んでるんだろうな?」
リュウの疑問にジマは、もっともだと感じた。装備も整えなくてはならないだろうし、闘技場に入り浸っているわけにもいかないだろうし、大変だろうなと考える。
そこでジマ逹は攻略組について調べることにした。主な方法は掲示板の閲覧、闘技場にいる人への聞き込み。掲示板は「攻略について」というスレが見つかったので軽く目を通す。どうやら第五の街まで進んでいるらしい。
「流石攻略組だな。もう折り返し地点まで進んでいるんだな」
リュウが感心している。
闘技場での聞き込みによると、ホワイトランスというパーティーが第一線を攻略中のようだと分かった。他にもレッドアイ、円卓の騎士などのパーティーがいるようだ。
「掲示板に攻略情報も載ってるぞ」
リュウの言うとおり、第五の街までの攻略方法が掲載されていた。どうやらわざわざ掲示板に掲載するだけを目的としたパーティーもあるようだ。そのパーティーも第五の街まで進んでいる。そして第五の街より先の攻略はどうも芳しくないようだ。
ヨウのお店に着くと、
「おはようございます。装備を取りに来ました」
とジマが一声かけた。
「おはようございます。もう出来上がっているので入ってきてもらって構いませんよ」
ヨウからも返事がある。
「お邪魔します」
四人は店内へと入る。すると奥から装備品を持ったヨウが現れた。
「どうぞ、こちらになります」
強化されたミスリルナックル 星5
ライオンの爪と牙で強化されている
攻撃力30%アップ
ライオンの鬣の防具 星5
ライオンの鬣と毛皮を織り込んだ防具
攻撃力30%アップ
それぞれ二種類の装備を受け取った。
「持っている毛皮に違いがありましたので、防具の方は多少効果が違うと思われます」
「ありがとうございます。嬉しいです」
ユリが代表してお礼を言う。
「こちらこそありがとうございます。おかげで生産能力が上がって、もっと高難易度の生産に取り組むことができます」
生産にも難易度はあるらしい。それならばと聞いてみることにした。
「実は俺達ポーションを自作しようと思っているんですが、いわゆる生産のコツみたいなものってありますか?」
「そうですね。私の場合は、タイミングと力加減でしょうか」
「なるほど。参考になります。ありがとうございます」
そうしてヨウのお店を後にする。
「ポーションを自作してみようと思うんだが、みんなはどうする?」
「俺もやる」
「私もー」
「師匠、私もお付き合いしますよ」
結局、みんなでポーションを作成することになった。薬草と水を混ぜ合わせると、
ポーション 星1
が出来た。問題はここからだ。
今度は同じ材料で、もっと丁寧に作ってみた。すると
ポーション 星2
なんと、驚くべきことにひとつ上のポーションが出来てしまったのだ。
さらに麻痺草や毒草も一緒に浸けてみたのだが、失敗すると
麻痺水 星1
相手を麻痺させる可能性10%
毒水 星1
相手を毒状態にさせる可能性10%
が出来た。
成功すると
ポーション 星3
が出来た。
「これは面白いですね、毒草や麻痺草がポーションの星を上げてくれるんですね」
「ああ、実に面白いな」
ナナの発言にジマも答える。
それならばと毒草と麻痺草を水に浸したものを丁寧に漬け込むと
毒麻痺水 星2
相手を毒または麻痺にする可能性20%
「うわー、自作ならではって感じ!」
ユリの言うとおりだ。自作ならではのポーションが作れることが分かった。それだけでも大きな収穫だ。




