ユリへの告白
ジマとユリの関係性が変わります。
夜、宿を抜け出し、ユリと二人で話す。
「どうしたの?こんな時間に」
「ああ、聞いてもらいたい話があってな」
涼しいそよ風が吹き抜ける。
「ユリ、俺と付き合ってほしい」
「えっ、嘘。嬉しい、ありがとう。これからよろしくお願いします」
俺はユリと付き合うことが出来たのだ。
「よっしゃあ!」
喜びを爆発させる。
「時間を考えて!」
ユリに注意される。
「ごめん、ごめん。あんまりにも嬉しかったからさ、ついな」
そういってユリの顔を見る。髪の色や目の色が違ってもユリは百合花だ。
ユリを守って、さっさとこのゲームをクリアするのが、目的となった。早く百合花に会いたい。抱きしめたい。そんな思いで心のなかはいっぱいだった。
「ユリ、手ぐらいつなごうか」
「はい」
ナックルを外したユリの手のひらは、とても柔らかかった。対照的に手の甲は殴りダコでゴツゴツしていたけれども。
「手の甲硬くて嫌じゃない?」
「全然。練習を頑張った証拠じゃん。真面目なところがグッドだよ」
「うん、練習頑張ってる。ジマには勝てないけど、女性の試合では全部勝ちたい。そしてみんなに認めてもらいたい」
「大丈夫。ユリが頑張ってるのは、俺が一番知ってるよ。だから大丈夫」
「えへへ、褒めてもらっちゃったな」
シーピー内で夜10時、月明かりがやけに眩しい。そこらではお酒を嗜んでいる大人逹もいたが、全く気にならない。しばらくユリと二人でそこらをブラブラする。
ユリとの時間が、ずっと続けば良いな、と思っていた。その時、ユリが急に抱きついてきた。正直、背中に当たる柔らかいものにドキドキしていた。思わず、ユリと正面になるように向き直り、キツく抱きしめたい。
「好きだ」
押さえきれずに心中をぶちまける。
「だーい好き!」
ユリも好きには好きで返してくれる。こんな彼女俺には勿体ないくらいだ。
「明日から関係性変わっちゃうね」
「そうだな。恋人同士だもんな」
「リュウとナナの反応はどうかな?素直に祝福してくれると嬉しいんだけど」
「きっと祝福してくれる。ナナは驚くかもしれないが、リュウは順当だと思ってくれるだろうさ」
「そろそろ宿に戻ろうか?」
「そうだね。もうこんな時間!さっさと帰らないといけないね」
時計台の針は、夜11時を示していた。
「おやすみ、ジマ。今夜はどうもありがとう。また明日ね」
「おう。おやすみ。とても楽しかったぞ」




