激突!ミノタウロス
攻撃を食らってしまったナナにポーション星2を渡す。ゴクゴクと飲み干すと、身体中の傷は無くなっていた。
「おい、牛が歩いてるぞ」
リュウが言う。
「牛肉、牛肉!」
ユリのテンションが爆上がりした。
「ユニークモンスターを出すためにも、十匹以上集めるぞ」
ジマの言葉に皆が頷く。
それにしても牛のモンスターは呑気なものだ。攻撃するわけでもなく、逃げるわけでもない。中立モンスターなのだろうか?
牛を十匹集めるのには、そこそこ時間がかかった。何せ行動が遅い攻撃判定にならないように、ゆっくり背中を押して集めていたら、夕方になってしまっていた。
「それじゃ一気に狩るぞ」
みんなはリュウに任せる。
「シュ、シュ」
左右のワンツーだけで牛が倒れていく。あまりにも弱すぎる。
十匹倒したところで、ミノタウロスが現れた。
「んじゃ、こっちは任せてねー」
ユリが飛び出していく。
ミノタウロスは斧を持っている。あの牛のユニークモンスターだから、大したことないかと思っていた。
「ウォータースピア」
なんとミノタウロスは、ユリのウォータースピアを避けてみせた。
「ウォーターボール」
こちらも避けられる。それならば接近戦、とユリは意を決して飛び込んでいく。
ミノタウロスの両手斧が振られる。結構な速度だったので、避けきれずにユリはかすり傷を負ってしまう。だが、カウンターで右のハイキックをこめかみに当てる。
しかし、ミノタウロスに大したダメージは入っていないように見える。またもや両手斧が振るわれる。
「ダッシュ」
ユリはダッシュで攻撃を避けきった。
「ごめん、一人じゃキツイ。協力して!」
「ファイヤートルネード」
新技で援護する。ミノタウロスは避けきれずにファイヤートルネードをくらった。
「ハイッ!」
「ウインドブロー」
ナナはミノタウロスの背後から、中段突きを、リュウはミノタウロスの正面から、ボディーブローをかましていく。
「ダッシュ、ファイヤーウィングス」
急加速して空を飛ぶ。肘打ちを首にお見舞いしてやった。出血のエフェクトが出る。これで攻撃力20%アップだ。
「ダークエンチャント」
ユリのローキックから左右の連打が炸裂する。ミノタウロスはもはや満身創痍だった。止めと言わんばかりに、ユリのかかと落としが決まる。
「グォォ・・・」
ミノタウロスが消滅する。
「ユリドロップ品は?」
「ミノタウロスの両手斧だったよ」
使い道がないので、ちょっとショックと言ったところだ。
「それにしても強かったな」
リュウの言葉に
「ええ、とても牛のユニークモンスターとは思えない程の強さでした」
ナナも同意する。
「あんなのが出てくるなんて、ちょっと反則だよな、強くて笑っちまったぜ」
「落としたゴールドは、他に比べて高かったみたいだよ!」
そんなところで、四人は狩りを引き上げ今晩の宿に泊まることにした。




