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VR学園~c.p~  作者: 朔
第2章 吸血鬼編
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吸血鬼へ進化

「吸血鬼」の表示を見たジマは

「ようやく進化出来る」

と安易に考えていた。そしてそのまま吸血鬼へと進化したのだった。


吸血鬼になってまず驚いたのは、俊足強になっていたことだ。鬼の時は鈍足だったのだから、全く違う進化形態になっている。更に、相手の出血エフェクトを見ると攻撃力20%アップ、自身の出血エフェクトを見ると素早さ20%アップと書かれていた。


これはもしやレア進化なのでは、と思い、ユリ逹に話してみることにした。

「なあ、今吸血鬼に進化したんだが、レア進化だったりする?」

「なになに?吸血鬼って血をチューチュー吸われちゃうの?」

「ヴァンパイアですね」

「おい、今掲示板見てみたけど、吸血鬼なんて種族一切出てきてないぞ」


「普通鬼は大鬼に進化するみたいだ。筋力強、金棒での攻撃力20%アップと書いてある」

リュウが詳細を教えてくれる。

「分かった。攻略を進める為にも情報は公開した方が良いよな?」

「ああ、その方が良いと思う」

掲示板初めて使うけど、結構有益な情報も乗ってるんだな、と感じつつ吸血鬼の情報を載せる。

「これでよしっと」


「ねえねえ。吸血鬼なのに血は必要ないの?」

「ああ、血を吸う必要はないよ。ただ相手が出血のエフェクトを出すと攻撃力20%アップ。こっちが出血のエフェクトを出すと、素早さ20%アップらしい」

「ユリはやけに血を吸うことにこだわるな?」

「だって血を吸われるとかちょっとロマンチックな感じがするもん」


掲示板では吸血鬼への進化方法がなんなのか、議論が続いていた。

「金棒を一度も使っていない」

と書き込んでみたら、それだ、という返信があった。

「あとは出血したり、させた経験がある。他には、モンスター相手にスピード勝負をしていた」

掲示板はてんやわんやになっていた。


「ナナは属性魔法を使った経験はある?」

「いえ、師匠。己の拳一つで戦ってきました」

「じゃあナナもレア進化の可能性があるね」


「なあ、そろそろヘイゲンに行ってみないか?」

リュウの提案に他三人は頷く。

「ヘイゲンに行ったことある人ー?挙手!」

ユリが元気にそういうが、誰もヘイゲンへは行ったことがないらしい。

「じゃあヘイゲンに行くことは了解として、ナナにもナックル作ってもらおうぜ」


ということで、ミスリルゴーレムをちゃちゃっと倒して、ジマとナナの分のミスリルナックルを作ってもらうことにした。


「お久しぶりです。ヨウさん。ミスリルナックル二つお願いできますか?」

「お久しぶりです。もちろん大丈夫ですよ。そちらの方は新しいお仲間さんですか?」

「はい、ナナと言います。今後ともよろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします」


この前来た時よりも早い時間でミスリルナックルは完成した。


ミスリルナックル 星5


「ところで、今回はログアウト不可に巻き込まれて大変でしたね」

とジマが言うと

「ええ、お互い様ですね。でも私は、病気で入院している真っ最中なので、ほとんど影響がないんですよ」

「ご病気でしたか」

短い沈黙が流れる。

「聞いてくださいよー、ヨウさん。ジマったらログアウト不可になってから、わざわざログインしてきたんですよ!まったくもう!」

ユリが場の雰囲気を明るく変える。

「そうなんですね。あんまり無理しちゃダメですよジマさん」

「いやぁ、ユリやリュウを見捨てられないじゃないですかー。不可抗力ですよ」

「なんにしろ、シーピーに閉じ込められちゃったわけですから、みんなで協力しないといけないですね」

「ですね協力しましょう」

「ですです」

最後はリュウとナナも会話に参加してくれて嬉しくなった。

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