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帝国

我が輩の名前はベッキャム=ホラハイエン。ホラハイエン子爵家は誇り高い帝国貴族である。

境界に関わる全土を帝国の支配下に抑えた。

我が輩以外にも帝国の使者は送られているが、我が輩の派遣先はよりによって南端にある見るべきもののないつまらない小国、城塞都市と呼ぶにはみすぼらしい城壁しか持たないシュルガだった。


我々が皇帝陛下より賜った使命は南側の国を見極め必要な兵力を報告する事。

現在こそ勇者教という集団が帝国に断りなくしき続けているが、数年内に北を平定するであろう帝国は先んじて使者と護衛兵を送り込んだ。


そして、我が輩が配下にある帝国兵士百名がいればシュルガは簡単に落ちる…ハズだった。


「888333337777755555」


ケタケタケタケタ


「ヨソモノシスベシ」


ケタケタケタケタ


「ヨソものシスべし」


「88833333777775555533」


ケタケタケタケタ


森の奥深くに陣を張っていた護衛部隊が全滅していた。


「…化け物」


屈強な兵が広範囲に渡り倒れていた。


しかも全裸。


その中を縦横無尽に駆け回る数十の小さな影、はたまた荷物盛大に地面にぶちまけて漁る姿は古の伝承にあるゴブリンの姿を彷彿とさせる。


「なんなんだこれは…」


護衛として城に同行していた護衛隊長が呻くように呟く。


「ふぁいやー」


「ンババー」


「メラッサWメラッサW」」


はぎ取られた防具が山積みにされ火をかけられている。


―ヨソモノシスベシ―


振り向けば木の上にいくつもの異形。いつ取り囲まれていたのかすらわからない。


「…貴様らいったい」


―ヨソモノ死すべし―


―ヨソモノシスベシ―





余所者死すべし―そして我々は―

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