村長宅
田舎・村長宅を修正合体しました
「これがエルフの村…。」
目の前の風景にタイチ達が茫然としている。
「普通だ。」
「田舎だ。」
「普通なんだ。」
しかたないだろ自給自足の農村部なんだから。
「普通なのに、壇蜜の等身大ポップがカカシになってんのはなんで?」
「ほんとだ。」
「あれはオーパツらしいぞ。」
人の姿をそのままうつしたような板をミナミ指差していたから、聞きかじった事を教えてやる。
なんだか知らんが、時々動いたりする不思議な板だ。
「畑の持ち主が、オレノヨメだと言ってたな。」
「俺の嫁…。」
「…寄りによって。」
なんか言いたそうだけどオレに言われても困る…。
「…他にも何だか百均とかで買えそうなのがいっぱいあるんですけど。」
色のついたバケツや手桶の事か?オレだって実際に見たのはここが初めてなんだから、そんなんがここにある理由なんか村人に聞いてくれ。
その氣になったら、銭湯の女湯か、〇イの下着売り場に転移してやんよ。
ぶっちゃけちゃなんだが、コイツラいつでも帰れるんだ。
門はコミケ開場になるけどな。気付くまで滞在してもらうべさ。
「とりあえず村長宅にいくぞ。」
とってもゲスい笑いを我慢して皆を村長自宅に案内する。
手には三角の布が付いた旛。
ツアコン気分で観光を盛り上げてみる。
「あちらにみえるのが畑でございます。」
「どこの山田〇子だ。」
失敗か?
「今畑に植えられているのは芋デレで、身内に男性がいるととても甘いお芋さんが出来る不思議な芋でございます。」
「妹とデレか?芋のくせに生意気な。」
「因みに、芋ができたばかりの時はトゲがありますが、収穫の時期になると自然にトゲがなくなります。」
「ツンデレか。」
「ツンデレ妹…。」
「フミエは甘芋だな。」
「違います。」
なにげないネタを振りながらオレは村長宅へゆっくり歩いてゆく。
―遠回りになるように。
※村長宅は村の入口から二件目にあります。
因みに、一軒目は村役場みたいな建物。
こうすれば、村長との話しの最中に村の中が気になる事もないだろう?
だから、何気なく先に観光させてるのだ。
普通に見るもんないからな。
因みに、山のほうは「凄い崖だね。」と言ったきり皆気にしていない。
◇
皆をさんざん連れまわし、飽きた頃を見計らい村長の家に連れてきた。
ルッシェ「ここWW」
タイチ「そうきたか。」
イチロー「ちくしょう。」
ミナミ「カズサと似てるから、なんとなくそうじゃないかとは思ってたWWW。」
フミエ「うん、おんなじだねW。」
村長宅前で、そんなやりとりが繰り広げられる。タイチとイチローの男子二人はともかく…ミナミとフミエの二人に読まれ始めてる?
いや、オレは違いの判る気遣いの紳士。
女子二人は女性らしく気が回るから、さりげない気遣いに気付かれてもそれは仕方ないさ。
だから、カズサは全然関係ないのだ。
―もぐぞ?
◇
「どうじゃ?珍しい物なんかなかったじゃろ。」
「逆に珍しくないもんばかりでビックリです。」
ミナミだ。だんだんコイツらの行動パターンがわかってきたが、この中のリーダー役はタイチじゃなくてミナミだな。
…黙ってる事が出来ないとかでしゃべるって可能性も否定できないが、よく人と話しているし、胸は小さくとも交渉権はほとんどコイツにあるんじゃなかろうか?
「…あれらははるか昔に勇者がもたらしたものじゃよ。」
遠い目をして言う姿が様になってる流石は師匠だ。
「先の勇者レイヤとか言う人ですか。」
「うむ、《レイヤー》じゃ。」
んん?なんか師匠のニュアンスが微妙に違う気がする。
名前というより職業?なんかよくわからんが、有名人か。
「驚異的な魔力の持ち主でな、七色の衣を身にまとい、ただ一本の杖だけで敵を葬り続けた。最後は当時の魔王《腐女》とともに腐海に姿を消した悲劇的な勇者じゃ。
現在魔王を名乗る者が居ないわけではないのだが、腐女以来は真の魔王が生まれた事はないのじゃよ。
魔王が倒れれば次の魔王がうまれる。
故に、今なお彼女らは閉ざされた世界で闘い続けているという逸話があるくらいじゃ。」
「そうなんだ。」
村長の言葉に家全体が静寂に包まれる。
「しかし、あやつがこの世界にくる前は羊皮紙しかなかたのじゃが、それに異を唱え、紙をもたらした勇者でもあるのじゃよ(同人誌のために)。」
この世界の紙は大学ノートや画用紙が普通に出回っている。
あれにはそんな理由があったのか。
知らなかったが、その勇者には感謝すべきだろう。
しかし、七色の衣に杖か…昔なつかしの魔法少女みてぇ。
でも、魔法少女みたいな勇者ってどうなんだ。
聖剣関係なくないか?
「師匠、その勇者聖剣なかったのか?」
「ルッシェ、聖剣が何か知らんのか?」
「勇者を選定する聖なる剣?」
「そうじゃ、聖剣は勇者を選定するための権威が具現化したものでな、選定され召喚された勇者は全身が聖剣の力でで覆われておる。正確には聖なる力を勇者に与える存在が聖剣の形をしているだけで、武器ではないからの手に持って歩く事はないのじゃ。
「それって、聖剣自体に意識があるって事ですか?」
「そうじゃ、勇者教でも位の高い者なら意志の疎通はできるハズじゃ。」
そうゆうもんなんだ。
…って、事はだな。
触ってないのバレてるって事じゃないか?
「だがな、聖剣はやりたくない者の意志を無碍にする事はないし、全力で守るから勇者が勇者としての間は多少の痛みはあれど苦痛は感じず、四に戻り…瀕死になれば特定地点に送り返され死ぬこともないからのぅ。」
チラリと4人を見ると、なにやら全員曖昧に笑っている。
「…それで、お前ら遊び半分みたいな感じだったのか。」
死ぬことも殺すことも恐れていないから、おかしいとは感じていたのだが、死なない痛くないなら聖剣自体がルールのゲームをしているに他ならない。
「そのかわり、召喚勇者はダメージが増えると服が破れていく使用なのじゃ。」
竜虎〇舞とかがある格ゲーみたいだ…。
しなないとくれば、まさに無敵の勇者様か。」
まぁ、リアルモン〇ンみたいな感じなんだろうな。
勇者ねぇ……………。




