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鬼雑兵

「ふふ…、見ろ人がまるで生まれたての小鹿のようだ。」


「あなた容赦なくやりましたね。」


炊き出しにきた給仕のメイドさんオレのつぶやきに答えてくれた。

兵士屯所で普段から顔を合わせるメイドさんとは違うから多分城詰めの高貴な令嬢のメイドさんだろうな。


訓練所の至る所で膝と肘の大爆笑、間違いなく全員明日は筋肉痛だ。

その内何人かははっぱ隊になっている。

痛みで体を動かすのも一苦労になるだろうが、これをやると痛さで必要以上に力を込めないから自然に手加減を覚えるんだよな。


「筋肉痛が無くなっても、手加減が出来てないなら覚えるまで同じことをするといいそうです。」



下手に抑えるより力が入らなくなるまで疲労させてしまうのが一番なんだそうだ。」

手加減が出来るようになるまで繰り返しコレを行って、、最後の一人まで同じことを繰り返す。

因みに、このやり方は自分で考えた訳じゃなく師匠に教えていただいた。

転移を教えてもらった次の日にトンボ返りだからえらく驚いてたけどね。

*古代転移魔法はエルフ村の住人でも1日に一度しか使えないくらいの魔力を消費します。



炊き出しは、ナンのような平たいパンと牛乳とシチュー。

それらを受け取る為に全員並んで順番をまっている。


オレの方はケジメの意味もこめて一番最後にするつもりだ。


「ルッシェさん、質問があります。」


配膳している横に立っていたらほんの脇にそれたくらいの位置にいた若い騎士数人が草影から手招きで呼んでいた。


「どうなさいましたか?」


「給仕さんを…。」


「呼んだりしたら大変な事になりますね。欲しいなら取りにいくか待つしかありません。」


取りに行けとは炊き出しではなく服のほうだ。


一人はっぱ隊のままならんでる強者もいたが、後のはさすがにそのままでは女子の前に立てないか。


今回剥ぎ取った人達の服はボロボロになっていたから修繕に出しているのは内緒だ。


…先にパンだけもらってきてあげようか。

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