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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その6)
「データを盗んだ事は悪かった。でもこちらからも交渉しただろう。金で買えって」
ジャンはアーチェリーの弓を再び引いた。
「待て待て、話を聞いてくれ。俺はグリーンマンだぜ、地球に優しいし、自分にも優しい男だ。当然、保険はかけてある。データはとある場所に隠した。俺の生体反応とリンクさせてある。俺が死ねば、あんたが困るしかるべき場所にリークさせる。さあ、どうする?俺を拘束するのは愚の骨頂だぜ」
ジャン・レオナルドは表情を変えずにグリーンマンに言う。
「そうか、生体反応か。それはいい」
「だろう」
グリーンマンは得意げに鼻を鳴らした。
「死ななければ何をしてもいいのだろう。今夜は長い夜になりそうだな」
ジャンはロックの目を見た。それだけで、ロックはボスの意図を理解し、静かにグリーンマンに一歩近づいた。
「うそだろ」
グリーンマンは妥協点を考えながら、自分の首が真横に吹っ飛ぶ感覚をまず感じた。




