未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その52)
ミツオは扉の前に進む。
操作室の扉は圧縮空気の音と共に横にスライドした。
部屋の全貌は巨大な機械に阻まれて分からない。
ミツオは室内に足を踏み入れる。
「あっ」
ミツオは靴底から得られるはずの床の感触が得られなかった。落とし穴がぽっかりと口を開き、ミツオを飲み込んだ。
「ミツオさん」
エリーと博士は同時に叫んだが、ミツオを飲み込んだ床の穴は瞬間的に閉じた。
不気味な沈黙だけが室内にはあった。
「あの方はめんどくさそうなので一時的に排除しました。その穴はゴミ置き場に通じていますので、そちらに送られたのでしょう」
部屋の奥から全身緑色で覆われた男、ミスターグリーンがゆっくりと現れる。
ミスターグリーンの後ろからクーマがついて来ている。クーマの様子はなんだが落ち着きがない。その姿を見てエリーが叫ぶ。
「クーマどうしたの!大丈夫」
クーマはエリーの声にも無反応だった。
ミスターグリーンは、やれやれという風に首を左右に振る。
「君は何にも分かっていないようだ。あなたは全部分かっているのでしょう。バッドチューン博士」
ミスターグリーンがバッドチューン博士の本当の姿を知っていることにエリーは驚く。
ミスターグリーンの問いかけはおわらなかっった。
「どうして私がこのステーションにあなたたちを招いたのか。私にはクーマが必要なのです。クーマを私の指示で作ったのは、あなたなのだから当然気づいていますよね。このクーマではだめなのです」
ミスターグリーンは激こうして博士をにらみつける。




