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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その46)
ミツオはジャン親分に指示された、船の置き場所に到達したのはずいぶんと時間が経過した頃だった。方向音痴のミツオには、この場所に到達できたのは自分でも奇跡だと感じていた。
窓のない真四角の建物。その前面は巨大なドアで占められている。
ミツオが建物を観察しながら近づくと怒気のある声が響きわたる。
「遅いです」
エリーはすでに到着していた。ご立腹のエリーをサブがなだめている。その姿を見たミツオには気になることがあった。見慣れない少女が、その場にいたためだった。
ミツオは、悪いとごにょごにょ謝りながらも話をそらす。
「その女の子はどちら様ですか」
「こちらはドクター・バッドノイズよ」
エリーが手のひらを上にして丁寧に紹介する。
「ドクターはおっさんだっただろう」
ミツオは驚きを隠せない。
「あれは仮の姿です。あの、おじさんスーツの中に私はいました。初めまして、私がバッドノイズです。ドクター天才と呼んで下さっても結構です」
モノトーンでゴスロリ風の格好の少女が胸をはる。ミツオはため息に近い、声のない声で返答した。
「とにかくこの建物の中に整備を終えた船があるはずだ。行こうか」
ミツオは親分から拝借した端末をドアロックにかざした。




