↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
46/63

未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その44)

 ミツオは呆然と天井を見上げるしかなかった。ぽっかりと開いた空間からは晴れることのない曇天が見える。霧雨がミツオの頬を濡らす。

 屋根はゆっくりと閉じ、何事もなかったように元の天井になった。

 部屋の中に残されたミツオはもう一人の人物ジャン親分を見た。

 ミスターグリーンが排出される最後に何かの攻撃を繰り出したようにミツオには見えた。そのせいなのだろう。ジャン親分は床に這いつくばっている。はいつくばる親分の額には数字が表示されていた。

47時間55分58秒、57秒、56秒。数字は減り続けている。カウントダウンしていることを表している。

 ミツオはジャン親分に話しかける。 

「あんたには見えないだろうが、あんたの額に数字が浮かび上がっている」

 ミツオは手直にあった鏡を見せた。ジャン親分は自分の顔を凝視したのち口を開いた。

「体が重くてこの場所から動けない。おしつかる力は時間を追うごとに強くなってくるような気がする。おそらく48時間後、俺をひねりつぶすという置きみやげなのだろう」

 ミツオはタバコに火を付ける。そのタバコを親分にくわえさせた。親分は苦しそうだが、うまそうに煙をはきだしながらミツオに懇願する。

「あいつを捕まえてくれないか」

 ミツオは視線をはずす。しばらく考えた後に返答する。

「ちなみにどこに飛ばしたんだ」

「どこまでもだ」

「どこまでもとは、具体的にどれくらいだ」

 ジャン親分は自分の置かれた悲惨な状況下でも不敵な笑みをうかべて、得意そうに話しだす。

「あの小箱のエンジンは無限の動力で動いている。俺の船のはもっと強力だが、まあいいエンジンだ。壁もああ見えてとんでもない強度で設計してある。だから、大気圏を突き抜け、地球の重力さえも切り離し、どこまでも、どこまでも飛んでいく」

「それを、どうやって捕まえる」

「さあ、そこだよ」

 ジャン親分は沈黙した。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。