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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その43)
重力をあやつるミスターグリーンは、アインシュタインの考えが反映されていた。
相対的な時間の流れは重力とも大きく関係している。例えば重力の影響から解き放たれる人工衛星の中で暮らすと時間は少し早まる。
ミスターグリーンには時間の感じ方が少し普通の人とは違っている。
ジャン親分が発動した緊急装置のからくりはミスターグリーンには分かった。まず透明の小部屋がクーマと自分を閉じこめるように落下してきた。同時に、床部分が跳ね上がる。
上と下から閉じこめる機構になっていた。
隙間が閉じきる前にミスターグリーンはジャン親分にむけての最後の攻撃を放つことに成功する。
分かってはいるが何もできないミスターグリーンは、どこまでも打ち上げられるしかなすすべはなかった。
建物の屋根にもうけられたドアが解放され、箱はさらに上空へと加速していく。
侵入者を排除する罠をジャン親分は発動させた。
問題は親分の怒りはただ外に放り出すだけではすまなかったということだ。
ミスターグリーンは透明の壁により外を確認する事ができていた。
大気の青色はだんだん色味を失い、漆黒の闇へと景色は変化していく。




