未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その42)
クーマが異常行動を起こす少し前、ミスター・グリーンはジャン親分の邸宅をさまよっていた。
ミスター・グリーンには、邸内でみつけるべきものがあった。その道中で出会った手下達はすべて壁や天井に押しつかるようにして意識を失わせる。手下達に行われた攻撃は、先ほどと同じ種類のものだった。
ミスター・グリーンは考えていた。探しているものはジャン親分が持っていると確信している。
そのためにわざ捕まり、ここに侵入したのだ。
ジャン親分から、必要なものを入手したあと、クーマも必要になる。
そして、今この建物にクーマはいるとミスターグリーンは知っていた。そのことも織込み済みの作戦だからだ。
アジトの異変に気づいた子分達はジャン親分を守るべく親分の部屋に集結していた。
その気配が逆にミスター・グリーンを引き寄せているとは、子分達は思ってもいなかった。
駆けつける子分がミスター・グリーンに存在に気づく。
武装していたその子分は銃をミスター・グリーンにむけた。
そのまま引き金が引かれた。
銃口からは光学レーザーが照射される。
短い波長のオレンジ色のレーザーは反動もなく連写された。
ミスター・グリーンは奥歯をかみしめる。
レーザー光は、ミスター・グリーンの手前で放物線を描いてすべて床に落下する。
なすすべがなくなった子分は増援部隊が集結しているであろう室内に逃げ込んだ。
ミスター・グリーンはドアを破壊し、ゆっくりと足を踏み入れる。




