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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その40)

 パープルに接近したミツオは回転の力を利用してそのまま、バックブローを放つ。

 避けきれない拳がパープルの顔面をとらえる。

 よろめきながらもパープルはミツオの位置を確認する。必死にクロスボウを放つ。電動化されている弓はおもしろいように連続で放たれた。

 ミツオに矢が突き刺さる。

 しかし、突き刺さったのはバックパックだった。ミツオはいつの間にか背負っていたナックパックを胸前にかまえていた。

 パープルはその姿を見て蹴りを放つ。

 回転が加わった、つま先はミツオのバックパックを体の正面からずらした。

 パープルの口元がゆるむ。

 ミツオの左胸にカートリッジの最後の矢を放った。

 矢はミツオの胸に音もなく、まっすぐに突き立った。

 パープルはミツオの崩れ落ちる様を確認する呼吸で動きを止めた。

 ミツオは信じられないという表情を浮かべている。

 体に突き刺さっている矢を掴んだ。

 膝から崩れ落ちる。しかし、崩れ落ちたのは真下ではなかった。

 斜めにひねりながら膝をつき回転する。ぶん投げたバックパックがパープルを直撃する。

 ひるんだパープルのすぐ前にミツオが立っていた。

 ミツオの肘がパープルの顎をとらえる。

 パープルの意識が遠のく。

「なぜ、動ける」

「どうしてだと思う?」

 ミツオはもう一発拳をたたき込みながらパープルにつぶやいた。

挿絵(By みてみん)

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