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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その39)

 パープルは何の武器もかまえていないミツオを見据えながら矢を補充しながら言った。 

「俺の想像だが、お前達の目的はグリーンだな」

 用心深くクーマとミツオを交互に観察してパープルは話を続ける。

「クーマが意志を持って話しているように見えるが、クーマに命を吹き込んだのは何のためなのだろう。教えてくれないか」

 ミツオは自分に向けられているクロスボウを見据えながら、口を開く。

「グリーンはどこにいる」

 パープルは声を出して笑った。

「答える訳がないことを聞くんじゃない。ということはやっぱりこのクーマを作ったのはグリーンだな。ジャン親分のゆするネタと、このクーマは大きく関係がある。ますますお前達二人を放置するわけにはいかない」

 パープルが不意にミツオに向けて矢を放つ。

 クーマは自分の手で顔を覆った。

 当たるべき対象がいない矢は乾いた金属音をたてて床をはねた。

 ミツオは右に飛び退いていた。

 パープルは驚愕の表情をうかべて動きを停止した。

 ミツオは瞬間でパープルとの距離を自身の拳が触れる距離まで近づいた。

 二本目の矢が放たれた。

 ミツオはまるでどこに矢が来るのかが分かっていたかのようにパープルに背を向けるように回転する。

 矢が床に跳ねる音だけが室内にこだました。

 パープルの表情は恐怖で固まっている。

挿絵(By みてみん)

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