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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その4)
雑居ビルの1階にバーサンチェはある。
鍵を開けてサブが入店をミツオに勧めた。一歩店内に入ったミツオは息を飲む。眼帯をはめたクマのマスコットが所狭しと配置されていたからだ。通路とイス以外を埋め尽くしているといっても良いぐらいの物量だった。
「これはなんだ」
「ミツオさん知りませんかクーマ」
「クーマは知っている。今、世の中の人々で流行っているのだろう。知っているよ。この量はどうしたんだといっている」
サブは得意げにミツオに説明し始めた。
「クーマの大流行はジャンの仕事なのです」
「そうなのか」
「はい、クーマは僕のデザインでもあります。ボスが流行にのる商売を手がけたいと言い出しまして、とあるアーチストの演出と同時にクーマも登場させたら、あら不思議。大流行となりました」
サブが青い人工酒とは違う、琥珀色の液体を注いだグラスをミツオの前に置いた。
「これ、リアルなお酒じゃないか。いいのか、高級品だぞ」
「いいんですよミツオさん。なんたって、儲かっていますから」




