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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その31)

 山本親分はバッド・チューン博士の背後にうずくまる光学迷彩の揺らぎにめがけて一気に距離をつめた。

 親分の前蹴りがエリーの肩にクリーンヒットする。

 エリーは衝撃に顔をゆがめる。

 拘束が解かれたバッド・チューン博士は椅子を蹴り飛ばしながら横に転がる。

 エリーは、後方に吹き飛ばされ、水槽に背中を強打した。

 水槽にヒビが入り、水が噴き出し始める。

 親分が少し躊躇した。

 その瞬間をエリーは見逃さない。 親分めがけて飛び込む。

 親分の顔面2cmの位置から右にもう一度跳躍する。

 壁際の水槽群に肉薄する。

 水槽のガラスを拳でたたきつける。

 巨大な水槽のガラスはエリーの強打に持ちこたえられなかった。

 水の圧力は水槽から真横に水柱を何本も吹き出し始める。

 大量の水が床に溢れ始める。

 エリーは博士を抱え込みながらドアを目指す。

 親分は自分の腕を逃げ去ろうとしている博士達にかざす。

 原子に帰る衝撃波を打とうと試みるが、その直線上には肺魚がいた。

 打てない。

 親分は光学迷彩の人物に抱えられながらドアに消え去る姿を見送るしかなかった。

 扉を閉めたエリーは部屋の外からドアをロックした。

 親分を閉じ込めることに成功した。

 これでしばらくは時間が稼げるとエリーは思った。

挿絵(By みてみん)

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